2017年02月10日

「自発使役」の意味を表す make


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make には「ある事柄が原因となって、別の事柄が自発的に(自然に)生じる」という意味を表す使い方があります。

このようないわゆる「自発使役」の用法について、久野ワ・高見健一『謎解きの英文法 使役』(くろしお出版、2014年、pp.3, 9-11)は次のような諺をはじめ、典型例をいくつか提示しています。


Absence makes the heart grow fonder.(離れていると愛情がかえって増すものだ)

Love makes the world go round.(愛は世界を動かす、この世を動かしているのは愛である)

You just sit down here and have a nice cup of coffee. It'll make you feel better.(まあここに座って美味しいコーヒーでも飲みなさい。気分がよくなりますよ)



なお、ここで言う「自発」は文法用語で


そうしようとは思わないのに、自然にそうなる/自然に起こる」という意味(p.189)


だと注記しています。


posted by 石崎 陽一 at 20:33 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

1つのセンテンスの長さ


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豊田昌倫・堀正広・今林 編著『英語のスタイル − 教えるための文体論入門』所収、富岡龍明「英作文とスタイル」(p.213)より備忘のため書き留めておきます。


ある調査・研究によると、英文の1つのセンテンスの長さは歴史的にだんだん短くなってきているとのことです。1つのセンテンスの長さは、16 世紀のエリザベス朝の頃は約 45 words, 19 世紀のビクトリア朝の頃は約 29 words, 現代では 17 〜 20 words 程度であり、明らかに短文化・簡潔化が進んでいる状況です。時代が進むにつれて、装飾的な回りくどい表現を避けて、簡略で無駄をそぎ落とした文章構成が尊ばれるようになってきていると言えます。


posted by 石崎 陽一 at 19:54 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

「ことばに対する畏敬の念」をもつ大切さ


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鳥飼久美子『話すための英語力』(講談社現代新書、2017年、pp.220-1)より備忘のため書き留めておきます。


英語に、sense of wonder という言葉があります。自然などの対象に触れることで受ける、ある種の不思議な感動を表現する概念です。環境汚染に警鐘を鳴らした『沈黙の春』の著者レイチェル・カーソン(Rachel Carson)の遺作 The Sense of Wonder で知られるようになった言葉で、すべての子供が生まれながらに持っている「センス・オブ・ワンダー」(神秘さや不思議さに目を見はる感性)を、いつまでも失わないで欲しいという、カーソンの願いがこめられています。

邦訳のタイトルがどうなっているか調べたら『センス・オブ・ワンダー』と単純にカタカナになっていたので、日本語に訳しようがなかったのかもしれませんが、私はあえて「畏敬の念」という日本語を使いたいと思います。そして、レイチェル・カーソンが自然について語った sense of wonder を、言語について使い、「ことばに対する畏敬の念」の大切さを語りたい。言語についての神秘さや不思議さに感動する感性があって初めて、外国語学習が実りあるものになると信じているからです。



posted by 石崎 陽一 at 19:41 | Comment(0) | 教師論・学習指導・進路指導 | 更新情報をチェックする

「−させる」が表す四つの用法


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高見健一『受身と使役 − その意味規則を探る』(開拓社、2011年)より備忘のため書き留めておきます。(下線は原文のママ。)


その社会的、人間的関係から、お互いにさまざまな事柄を指示したり、依頼したりできる一定の社会習慣的な制御力(コントロールできる力)(pp.201-2)


被使役主が人間の have 使役文は、使役主と被使役主の関係が、教師と学生、受付係とベルボーイ、ファッション・フォトグラファーとモデル、医者と患者、上司と秘書、親と子供、コーチと選手、ホストとお客、監督と俳優、夫と妻、友達同士、秘書と教授のように、使役主が被使役主に対して一定の社会習慣的な制御力を持ち、被使役主に指示・依頼さえすれば、被使役主が当該の事象を「抵抗」なく行う場合に用いられる(p.203)


(追記)

『上掲書』(pp.182-3)では、日本語の「−させる」を、強制の場合は make, 説得の場合は get, 指示の場合は have, 許容・放任の場合は let と、四つに区別し一覧表にまとめています。

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なお、上の表で示された用法は

使役主が被使役主に強制したり、説得したり、指示したり、許容したりして被使役事象が生じることから分かるように、被使役主が人間に当てはまる用法

であると述べています。


posted by 石崎 陽一 at 00:00 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年02月08日

教科書コレクション画像データベースの公開画像の拡張


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広島大学図書館にて教科書コレクション画像データベースの公開画像の拡張がなされています。


広島大学図書館教科書コレクション画像データベース

広島大学図書館教科書コレクション画像データベース解題一覧


posted by 石崎 陽一 at 19:11 | Comment(0) | 愛用の(学習用)サイト | 更新情報をチェックする

2017年02月06日

大学での講義終わる


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先日、無事に今年度も上智大学での講義をすべて終えました。

現在は成績をぼちぼちつけ始めています。


一昨年より高校教育を一歩「外」から眺めるという何とも貴重な経験をさせていただいてます。

私自身、自分のやってきたことを振り返り、これまで気が付かなかった視点に気が付いたことが少なからずありました。

「教えるとは学ぶこと」というのはよく言ったものですねぇ…。

教える前提に立つと意識が変わると改めて実感しました。

受講生から直接・間接に教わることが多かったです。

それらを日常の教育に活かしていければと思います。


最終回に総括のコメントを受講生に書いてもらいました。

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posted by 石崎 陽一 at 22:47 | Comment(0) | 近況報告・雑感 | 更新情報をチェックする

2017年02月05日

第23回TK関東支部勉強会 参加者の方々のご感想


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標題の勉強会にて「文法指導に際して気をつけたい(と私が考えて、実践している)こと」と題する講演を、東京だけでなく、佐賀、大阪、愛知、神奈川、埼玉、山梨、群馬、福島からお越しになられた国公立校・私立校の先生方約77名を前に東京にて実施しました。

お話ししてよかったと思える感想をたくさんいただきました。ありがたいことです。


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posted by 石崎 陽一 at 18:38 | Comment(0) | 嬉しかったこと、悲しかったこと | 更新情報をチェックする

in turn の使い方のひとつ


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in turn には次のような使い方があります。


I explained to Susumu in English; he in turn explained to Aiko in Japanese.(私が進に英語で説明し、今度は彼が愛子に日本語で説明した)



この場合、in turn は「AがBをもたらし、今度はBがCをもたらす」のような関係を表しています。


この使われ方の in turn が、次のように、関係詞節内に含まれる場合があります。


The moon goes around the earth, which, in turn, goes around the sun.(月は地球の周りを回り、その地球が今度は太陽の周りを回っている)


この場合について、河野継代『英語の関係節』(開拓社、2012年、p.27-9)は


in turn には、先行文脈で述べられた命題内容を受けて、それとは別の独立の命題内容を述べる際に用いる「それがまた」といった意味の用法がある。この意味の in turn は、二つ(以上)の互いに独立した命題が等位関係にあるような構造で用いられるのが普通である。


と述べたのち、次のほか、実例をいくつか挙げています。


In one weather-related accident, a car hit the tree, which in turn knocked down some power lines and temporarily closed Donlon Road near Somis.(天候に関連したある事故では、車が木にぶつかり、ぶつかった木によって電線が切断され、ソミス近くのドンロン街道は一時的に通行不能となった)


(追記)

第一例は『アンカーコズミカ英和辞典』(学習研究社、2008年、p.1995)より、第二例は『ウィズダム英和辞典 第3版』(三省堂、2013年、p.2042)より、それぞれ採らせていただきました。


posted by 石崎 陽一 at 13:37 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年02月03日

第46回・授業力UPゼミ(東京)「コミュニケーション英語も英語表現も4技能統合型で展開する!」 受講者の方々のご感想


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標題のセミナーにて「アウトプットのための英文法を体得させる「英語表現」の指導」と題する講演を国公立校・私立校の先生方約50名を前に東京にて実施しました。

参加された方の感想が、担当の方から届きました。

お話ししてよかったと思える感想をたくさんいただきました。ありがたいことです。


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posted by 石崎 陽一 at 00:34 | Comment(0) | 嬉しかったこと、悲しかったこと | 更新情報をチェックする

篠田重晃・玉置全人・中尾悟『英文読解の透視図』(研究社、1994年)の STEP UP 一覧


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篠田重晃・玉置全人・中尾悟『英文読解の透視図』(研究社、1994年)の STEP UP 一覧を検索の便宜を図るため書き留めておきます。


STEP UP 1 完了不定詞の用法

STEP UP 2 副詞を用いた部分否定

STEP UP 3 前出の名詞を指す that / those

STEP UP 4 「 some + 名詞」の意

STEP UP 5 S + wish + S' + 仮定法

STEP UP 6 関係形容詞の what / whatever

STEP UP 7 not only … but also 〜 の変化形

STEP UP 8 関係副詞 when / where / why の省略

STEP UP 9 成句化した不定詞表現(独立不定詞)

STEP UP 10 読解上注意すべきカンマの用法

STEP UP 11 比較級強意語

STEP UP 12 (it is) not that … but (that) 〜 などについて

STEP UP 13 It may be that … など

STEP UP 14 ぜひとも押さえておくべき V + A + 前 + B

STEP UP 15 「…する方法」を表す様々な形

STEP UP 16 All S can [have to] do is to 不定詞

STEP UP 17 先行詞明示の that / those

STEP UP 18 接続詞 and / but / or を使った相関語句

STEP UP 19 one / another / the other / some / the others / others

STEP UP 20 接続詞 while の用法と意味

STEP UP 21 注意しなければならない分詞構文

STEP UP 22 X(,) if + X' / X(,) if not + X'

STEP UP 23 強制倒置が生じる場合

STEP UP 24 「 only + 時の副詞(句・節)」の訳出

STEP UP 25 not so … that〜 などの訳出

STEP UP 26 不定詞の意味上の主語

STEP UP 27 It is true that … but 〜 など

STEP UP 28 「with + 抽象名詞」「of + 抽象名詞」の例

STEP UP 29 「It is … that 〜」強調構文か、形式主語構文か

STEP UP 30 「…中の / 中で」の意を持つ of

STEP UP 31 疑問詞 … should …「いったい」

STEP UP 32 先行する文の内容を受ける it

STEP UP 33 助動詞の後に動詞がない場合

STEP UP 34 A(名詞) + to 不定詞「…する(という)A」

STEP UP 35 代動詞の do

STEP UP 36 as … as + A(数詞)「A(と同じほど)も」

STEP UP 37 not / never … or 〜「…もないし〜もまたない」

STEP UP 38 仮定法の条件節相当語句

STEP UP 39 It is not until … that 〜「…してはじめて〜する」

STEP UP 40 動詞強調の助動詞 do + 動詞の原形

STEP UP 41 仮定法の混合形

STEP UP 42 sufficiently + 形・副 + to 不定詞

STEP UP 43 If S + were to / should + 原形

STEP UP 44 比較を用いた倍数表現

STEP UP 45 may + have + 過去分詞など

STEP UP 46 動名詞の意味上の主語

STEP UP 47 as / too / so / how + 形 + a / an + A(名詞)

STEP UP 48 名詞として用いられる much など

STEP UP 49 no more than ほか

STEP UP 50 the + 比較級 … , the + 比較級〜 における様々な形

STEP UP 51 be + to 不定詞構文の訳出

STEP UP 52 (all + ) the + 比較級 … (+ 理由を表す句・節)



posted by 石崎 陽一 at 00:25 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする
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