2017年03月20日

hundreds of … の指すものの数


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『研究社 英語の数量表現辞典 増補改訂版』(研究社、2007年、p.23)より備忘のため書き留めておきます。


英語では 1600 を sixteen hundred と表現することがあるので hundreds of … の指すものの数が 1000 を超えることもある。thousands of … は数万程度まで、millions of … も数千万程度まで含みうる。また、桁にとらわれず漠然と「莫大な数の」の意味でこれらの表現を使うこともある。


(追記)

『上掲書』には tens of, hundreds of, thousands of, tens of thousands of, hundreds of thousands of, millions of, tens of millions of, hundreds of millions of, billions of など漠然とした大きな数が一覧になっており便利です。


posted by 石崎 陽一 at 16:04 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

関係副詞の非制限用法で、why や how を用いたいとき


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安井稔『英文法総覧』(初版;開拓社、1982年、p.135)が


関係副詞の非制限用法は、when と where に限られるが、why や how を用いたいときには、for which reason, in which などをもって代用させる


と指摘していてハッとしました。


posted by 石崎 陽一 at 15:57 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年03月18日

電子化された『古事類苑』


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(クリックすると拡大します)



国際日本文化研究センターによれば、『古事類苑』とは

明治政府の一大プロジェクトとして明治12年(1879)に編纂がはじまり、明治29年(1896)から大正3年(1914)にかけて出版された、本文1,000巻、和装本で350冊、洋装本で51冊、総ページ数は67,000ページ以上、見出し数は40,354項目におよぶ大百科事典

であり、

ここには、前近代の文化概念について、明治以前のあらゆる文献からの引用が掲載されており、日本文化を理解するうえでたいへん有用な事典

です。


近年では電子化が進み、同センターが

古事類苑全文データベース

古事類苑ページ検索システム

を公開しています。


なお、冒頭の写真は国文学研究資料館の公開している

古事類苑データベース

です。


(追記)

渡部昇一・谷沢永一『読書連弾』(大修館書店、1979年)から『古事類苑』に関する渡部先生の御発言を書き留めておきます。

知識の宝庫として百科事典というのは物を書く人にとっても、単に知らないことを調べるんじゃなくてスプリングボードになるんじゃないかなと考えたことがありました。(pp.95-6)

古い百科事典というとみなバカにするし、百科事典的知識というのは今は恥ですね。ところが、案外知られていないけれどもいい百科事典というのは大変便利です。(中略)百科事典というのは素朴進化論的に新しければいいものだという迷信が一般になっているんですね。(p.96)

私も大学在学中も、それ以後も『古事類苑』を教えてくれる人には一人も逢わなかった。結局知るようになったものの、誰もほめる人がなかった。今価値が認められて再版も出てますが。やっぱり昔流の国学者の集め方というのは素朴なものですが、それだけに使い道はあるんでしょう。(p.98)


posted by 石崎 陽一 at 16:38 | Comment(0) | 愛用の(学習用)サイト | 更新情報をチェックする

視覚は精神活動に直結する?


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話の内容が理解できないとき、日本語では「話が見えない」と言いますね。

英語には I see. という言い方があります。

いずれも「見る」即ち「わかる」ということであり、視覚が精神活動に直結している例と言えそうです。

興味深いと思いました。


posted by 石崎 陽一 at 16:05 | Comment(0) | 興味をもったこと | 更新情報をチェックする

2017年03月16日

pasta と paste



発音がまるで違うために同じ語源だと気づかない単語のセットがたまにあります。


たとえば、pasta と paste もそのようなペアです。



pasta.jpg
(retrieved from: https://goo.gl/fgtW3T



pasta(パスタ)はイタリア料理に使う麺類の総称です。


スパゲッティ・ペンネ・マカロニ・ラビオリ・ラザニアなど種類が豊富ですけれども、

小麦粉の練り物という共通点があります。



paste.jpg
(retrieved from: https://goo.gl/8HcjNm



一方、paste(ペースト)は粉状のものを練り上げたり、肉や内臓、野菜などを煮てすりつぶし、のり状に練ったりして作った食品を指す語です。


paste と pasta はどちらもギリシャ語で大麦のポリッジ(barley porridge)を意味する pastá に由来しますが、

いずれも「結果」に着目した語であると言うことができるでしょう。


(なお、ポリッジ(porridge)とは、大麦やオートミールを水やミルクで煮て作るお粥です。)



Barley-porridge.jpg
(retrieved from: https://goo.gl/FgqIBT


(追記1)

レバーなどに香辛料を加えてペースト状にしたパテ(pâté)や、焼き菓子の総称として用いるペーストリー(pastry)も同語源です。


(追記2)

本記事の執筆にあたり、以下の文献を参照しました。

『明鏡国語辞典 第二版』(大修館書店、2010年)
『旺文社 詳解国語辞典』(旺文社、1985年)
『英語語源辞典(縮刷版)』(研究社、1999年)


posted by 石崎 陽一 at 21:36 | Comment(0) | 語源の話 | 更新情報をチェックする

2017年03月15日

many / most of the students の違い


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many と most の違いについて、友繁義典『英語の意味を極めるT − 名詞・形容詞・副詞編 −』(開拓社、2016年、pp.43-4)は次の例を挙げて説明しています。


(a)Many of the students passed the exam.

(b)Most of the students passed the exam.


たとえば、ある先生が難しい試験を100人の学生に課したとします。

この先生は30人程度が合格すればよいところであると考えていたとします。

しかし、その予想に反して45人が合格したとすれば(a)のように言えます。

一方、95人が試験に合格した事実をそのまま伝えるには(b)のように言います。


このように、

most は全体の中で占める比率が過半数(大部分)だと客観的に述べる場合に用いる

のに対し、

どれだけの比率なら many と言い得るかについては、話し手の主観的な見方も交えて文脈によって異なる

と説いて明快です。


(追記)

関連記事はこちら。

a few について(その1)


posted by 石崎 陽一 at 17:05 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年03月14日

書評が掲載されました。


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『英語教育』(2017年4月号)の見本誌が手元に届きました。

本号では堀田隆一先生による英語史の入門書

『英語の「なぜ?」に答える はじめての英語史』(研究社、2016年)

の書評記事を執筆しています。



「英語史」と言うと初心者は難解なイメージを抱くかもしれませんが、

本書はビギナーにも非常にわかりやすく説明がなされています。

余計なことは言わず、言えば必ず的に当たるという慨があります。

また、ポイントを明らかにするためにいろいろの図をはさんで解説の助けとしています。



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堀田先生は定期的な更新と高い品質、濃い情報密度が驚異的なブログを長きにわたり運営されていますけれども、

学究者が博引傍証するような趣きは少しもこの書に見られません。


同書は簡潔と親切で入門書の範例となる明快の極致です。

読みさえすればどこででも大きな収穫が期待できます。


すべての英語教師(の卵)をはじめ、英語にかかわる方すべてに自信をもって勧められる好著です。


posted by 石崎 陽一 at 18:05 | Comment(0) | 近況報告・雑感 | 更新情報をチェックする

2017年03月06日

「私は彼らを怒らせるようなことは一切言わないように気をつけた」という日本語の英訳


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私は彼らを怒らせるようなことは一切言わないように気をつけた。

という日本語を以下のように英訳するとします。


さて、以下の(a)〜(f)の英訳、それぞれの適否はどうでしょうか?

(a)I was careful to say nothing that made them angry.

(b)I watched my tongue so as not to say a single word that would make them angry.

(c)I was careful not to say anything to make them angry.

(d)I was careful not to say what would made them angry.

(e)I paid attention so as not to say anything that would make them angry.

(f)I was careful about not saying any words that would make them angry.


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posted by 石崎 陽一 at 20:01 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年03月05日

a headache と my headache


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2日間頭痛が続いている。


という日本語を以下のように英訳するとします。


さて、以下の(a)〜(d)の英訳、それぞれの適否はどうでしょうか?


(a)I have had a headache for two days.

(b)I have been suffering from a headache for the last two weeks.

(c)My headache has lasted for two days.

(d)Headache has lasted for two days.

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posted by 石崎 陽一 at 19:10 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

英単語の意味変化/ nice という語の略史


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2014年3月に実施された神戸大学の入試問題(後期日程)を授業で扱いました。


この英文の素材は Laurie Bauer & Peter Trudgill (eds.), Language Myths(Penguin Books, 1998, pp.2-4)から採られたものです。


冒頭に

Changes of meaning can be of a number of different types. Some words, such as nice, have changed gradually.

という一節がありましたので、授業に先立ち、神戸大学で出題された箇所の手前を『上掲書』(pp.1-2)で遡ってまとめた資料を用い、ミニレクチャーを行いました。


その資料を以下に公開します。何かのお役に立てば幸いです。


英単語の意味変化/ nice という語の略史.pdf


(追記1)

印欧語根の *skei(to cut)にルーツをもつ語幹 cise から派生した語については以下の記事を参照。

動きを表す語根 cise


(追記2)

寺澤盾『英単語の世界』(中公新書、2016年)には専門用語を簡潔に解説した「用語解説」(pp.181-91)に加え、英語の多義語と意味変化についてさらに知識を深めるための「文献案内」(pp.173-9)が付せられており入門者に有益です。


(追記3)

慶應大学の堀田隆一先生はご自身のブログの以下の記事で触れられています。

nice の意味変化


posted by 石崎 陽一 at 02:09 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする
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