2017年02月12日

疑問詞 which と who / what との交代


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中山仁『ことばの基礎1 名詞と代名詞』(シリーズ 英文法を解き明かす − 現代英語の文法と語法@;研究社、2016年、pp.234-239)は疑問詞 which と who / what との交代をテーマに扱っています。


● 基本的に、特定の選択肢からの選択を問う疑問詞には which を用いる。

●「人」が選択肢の場合は who が用いられやすい。



と整理されており便利です。


posted by 石崎 陽一 at 16:59 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

配分複数と配分単数


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中山仁『ことばの基礎1 名詞と代名詞』(シリーズ 英文法を解き明かす − 現代英語の文法と語法@;研究社、2016年)を読み進めています。

英作文の授業準備に重宝する場面も多そうだなと感じました。

配分複数と配分単数について、『上掲書』(pp.115-8)に基づいてまとめておきます。


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posted by 石崎 陽一 at 16:49 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

英文法道具箱(The Grammar Toolbox)


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ありがたいことに、一昨年の4月からNHKラジオテキスト『攻略!英語リスニング』(約4万5千部発行)において「英文法道具箱」と題する連載コラムを執筆させていただいてまいりました。


「英語の理解をさらに深める英文法」という視点から、レッスンに登場したフレーズや文章を取り上げて、

学習者の皆さんに知っておいていただきたいポイントや、多くの方がつまずきやすいポイント、疑問に思いそうなポイントについてわかりやすく説明しようと努めてまいりました。


年間で扱った文法項目をまとめたのが次になります。

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(クリックすると拡大します)


とかく誤解されることの多い英文法ですが、

私はこの連載を通じて

「英文法は英語学習にこう役立つ」

という視点を提供したいと考え、書き継いできました。

聴者の方のお役に少しでも立てるよう努めてまいりました。

おかげさまで、皆さまから好評を博することができましたけれども、残念ながら最終回を迎えることになりました。

『攻略! 英語リスニング』自体が、今年度をもって6年間の幕を閉じることになったそうです。


この3年間、ご愛顧いただきまして本当にありがとうございました。


(追記)

3年間分をまとめた一覧はこちら。

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(クリックすると拡大します)



posted by 石崎 陽一 at 10:56 | Comment(0) | 近況報告・雑感 | 更新情報をチェックする

「今後5文型について、その起源にも触れて書かれることがあれば、無視することは許されない英文法史上の事実」


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佐藤誠司・小池直己『「英語のしくみ」を5日間で完全マスターする本』(PHP文庫、2016年)は

不十分な知識を補完したり、不正確な知識を修正したりする(p.4)

のが目的であり、

その意味で、英語のプロ(たとえば英語教師)が読んでも役に立つはず

と自負する意欲作です。


同書のなかで、

日本の学校英語で昔から教えられている5文型は、イギリスのオニオンズ(Onions)という学者が考案したものです。(p.19)

と述べていますが、修正を要する記述と思われます。

(「アニアンズ」という表記のほうが一般的である点は措いておきます。)

と言いますのも、五文型の祖をアニアンズとする、如上の定説を覆す次の実証的研究が出ているからですね。


5文型の源流を辿る C. T. Onions, An Advanced English Syntax(1904)を越えて



(追記)

標題の文言は上記の研究(pp.458-9)より採らせていただきました。

なお、R.Huddleston and G.K.Pullum, The Cambridge Grammar of the English Language(Cambridge:Cambridge University Press, 2002, p.218)は

five canonical constructions

という名称で5文型と同じものを記述していることを申し添えておきます。


posted by 石崎 陽一 at 10:17 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

名詞 cost を使った定型表現のひとつ


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八木克正・井上亜依『英語定型表現研究』(開拓社、2013年、pp.108-15)によると、

comes at a cost

という定型表現は「コストがかかり過ぎる」のほか、

比喩的に「代償を払うことになる」の意で、新聞や雑誌の見出しでよく使われているとのことです。


『上掲書』ではその成り立ち、およびこの定型表現における come のもつ意味にも言及されています。


(追記)

National Geographic Magazine, May 2010(Vol. 217, No. 5)所収の D. T. Max 氏による記事 The Secrets of Sleep には

All this downtime comes at a price. An animal must lie still for a great stretch of time, during which it is easy prey for predators.

という表現が見られます。

(なお、こちらの記事は2011年2月に実施された三重大学の入学試験(前期日程)に使用されています。)


posted by 石崎 陽一 at 09:53 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

「〜的な」の品詞と語と句の区別


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島村礼子『語と句の名付け機能 −日本語の「形容詞+名詞」形を中心に−』(開拓社、2014年、p.149)によれば、


日本語で形容動詞を一つの品詞として認めれば、「〜的(な)」は(中略)形容動詞に属するということになる。(中略)形容動詞に関しては諸説があり、独立した品詞と認める考え方のほかに、形容動詞を形容詞の一種とみなす考え方、もう一つは、形容動詞は名詞に属するという考え方がある。


とのことで、


形容動詞を独立した品詞として認める立場に立った上で、この品詞は形容詞と名詞(動詞でなく)の両方の特徴を併せもつ品詞であるという理由で、この品詞を、形容動詞ではなく「形容名詞」(adjectival noun)と呼んでいる


学者もいると紹介しています。


(追記)

関連記事はこちら。

「形容詞飢饉」


posted by 石崎 陽一 at 09:03 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

形容詞の前置と後置


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This is a book more difficult than that.



This is a thing crucial to me.



This is a more difficult book than that.



This is a crucial thing tome.

と言えるのに、

He is a boy kind to anyone.



?He is a kind boy to anyone.

と言えない理由について、奥田隆一『英語語法学を目指して』(関西大学出版部、2013年、pp.113-4)において考究がなされており、有益です。


posted by 石崎 陽一 at 08:53 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

「完了時制」? 「完了相」? 「完了形」?


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安藤貞雄『英語学の視点』(開拓社、1996年)より備忘のため書き留めておきます。


完了形は、動詞の語彙的・アスペクト的意味の上に、時制と完了のアスペクトという二つの文法形式が重なっている。名称は、ゆえに「完了時制」でも「完了相」でも不適当で、「完了形」が最もふさわしい。(p.53)

完了形の中核的な意味は、過去に始まり、発話時に至る期間中に事件があったという話し手の認識を示す、としてよい。これを一口で言えば、「現在との関連」(current relevance)、あるいは「拡大された今」(extended now)と特徴づけてもよい。(pp.53-4)

現在完了形は、典型的には、発話時において過去の事件を “回顧する” 文法形式である、と言ってもよい。(p.54)


(追記)

なお、単に過去の事件について述べ、その現在の結果については何も言及しないのであれば過去形を用います。

外界の事件はまったく同じだとしても、基準時(または話し手の視点)の取り方の違いで過去形か現在完了形かを使い分けるのですね。


posted by 石崎 陽一 at 08:44 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

be used to と get used to


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宮原文夫 訳編『英会話表現活用辞典』(秀文インターナショナル、1987年、p.132)は

形容詞 used は accustomed(慣れている)と同じ意味であり、物事がどんなものであるかを知っていることを暗示する。used と共に用いる前置詞は to である。

と記し、

日向清人『国際標準の英語検定で問われる英文法力〈初級レベル〉』(秀和システム、2017年、p.228)は

〈be used to [何々]〉は「(最初から)そういうことには慣れている、なんでもない」というニュアンスです。(中略)これに対して、〈get used to [何々]〉は、変化のプロセスにウェイトを置いた言い方です。

と記し、たとえば

最初のうちは寒さに慣れなかったけど、だんだんと慣れてきたというニュアンス

が伝わると伝えています。

説明のワードチョイスが絶妙です。

英作文の授業準備に重宝する場面も多そうだなと感じました。


(追記)

関連記事はこちら。

be used to doing


posted by 石崎 陽一 at 08:20 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

母語がすべての基本


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井上ひさし『井上ひさしの読書眼鏡』(中央公論新社、2011年、pp.118-9)より備忘のため書き留めておきます。


オーストラリアの首都キャンベラの、ある公立中学校を見学したときのことですが、ちょうど数学の小試験の最中で、黒板には、「ピタゴラスの定理を文章で説明しなさい」と大書してありました。

先生に、数学というよりは英語の試験ですねとたずねると、答えはこうでした。

「母語としての英語がすべての基本ですからね、数学もじつは英語として教えているのですよ」

(中略)

のちにわかったのですが、この姿勢はたくさんの国に共通していました。母語を軽く扱っているのは、わたしたちの国くらいのものでしょう。



posted by 石崎 陽一 at 07:36 | Comment(0) | 読解の学習・指導 | 更新情報をチェックする
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