2017年03月20日

hundreds of … の指すものの数


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『研究社 英語の数量表現辞典 増補改訂版』(研究社、2007年、p.23)より備忘のため書き留めておきます。


英語では 1600 を sixteen hundred と表現することがあるので hundreds of … の指すものの数が 1000 を超えることもある。thousands of … は数万程度まで、millions of … も数千万程度まで含みうる。また、桁にとらわれず漠然と「莫大な数の」の意味でこれらの表現を使うこともある。


(追記)

『上掲書』には tens of, hundreds of, thousands of, tens of thousands of, hundreds of thousands of, millions of, tens of millions of, hundreds of millions of, billions of など漠然とした大きな数が一覧になっており便利です。


posted by 石崎 陽一 at 16:04 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

関係副詞の非制限用法で、why や how を用いたいとき


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安井稔『英文法総覧』(初版;開拓社、1982年、p.135)が


関係副詞の非制限用法は、when と where に限られるが、why や how を用いたいときには、for which reason, in which などをもって代用させる


と指摘していてハッとしました。


posted by 石崎 陽一 at 15:57 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年03月15日

many / most of the students の違い


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many と most の違いについて、友繁義典『英語の意味を極めるT − 名詞・形容詞・副詞編 −』(開拓社、2016年、pp.43-4)は次の例を挙げて説明しています。


(a)Many of the students passed the exam.

(b)Most of the students passed the exam.


たとえば、ある先生が難しい試験を100人の学生に課したとします。

この先生は30人程度が合格すればよいところであると考えていたとします。

しかし、その予想に反して45人が合格したとすれば(a)のように言えます。

一方、95人が試験に合格した事実をそのまま伝えるには(b)のように言います。


このように、

most は全体の中で占める比率が過半数(大部分)だと客観的に述べる場合に用いる

のに対し、

どれだけの比率なら many と言い得るかについては、話し手の主観的な見方も交えて文脈によって異なる

と説いて明快です。


(追記)

関連記事はこちら。

a few について(その1)


posted by 石崎 陽一 at 17:05 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年03月06日

「私は彼らを怒らせるようなことは一切言わないように気をつけた」という日本語の英訳


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私は彼らを怒らせるようなことは一切言わないように気をつけた。

という日本語を以下のように英訳するとします。


さて、以下の(a)〜(f)の英訳、それぞれの適否はどうでしょうか?

(a)I was careful to say nothing that made them angry.

(b)I watched my tongue so as not to say a single word that would make them angry.

(c)I was careful not to say anything to make them angry.

(d)I was careful not to say what would made them angry.

(e)I paid attention so as not to say anything that would make them angry.

(f)I was careful about not saying any words that would make them angry.


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posted by 石崎 陽一 at 20:01 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年03月05日

a headache と my headache


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2日間頭痛が続いている。


という日本語を以下のように英訳するとします。


さて、以下の(a)〜(d)の英訳、それぞれの適否はどうでしょうか?


(a)I have had a headache for two days.

(b)I have been suffering from a headache for the last two weeks.

(c)My headache has lasted for two days.

(d)Headache has lasted for two days.

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posted by 石崎 陽一 at 19:10 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年02月28日

keep an eye on something という表現について(その2)


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豊田昌倫『キングズ・イングリッシュへの旅』(サンケイ出版、1980年、pp.185-6)は

keep an eye on something

という表現を

単数で概念を表す例

として取り上げ、

She has an ear for music.(彼女は音楽がよくわかる)



Excuse me, but will you give me a hand?(すみませんが、ちょっと手をかしてください)

など、単数名詞が抽象的な意味をもつ類例を添えています。


(追記)

『上掲書』は上例の a hand について、次のようにコメントしていて興味を引かれました。

この単数は元来「片手」を意味していたようです(日本語の「片手間」と比較してください)が、ついで「片手を使ってできるぐらいの助力、ちょっとした手助け」と抽象的な意味をおびるにいたりました。


posted by 石崎 陽一 at 23:01 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

keep an eye on something について(その1)


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戻ってくるまでこのスーツケースから目を離さないようにしてくれますか。


という日本語は以下のように英訳することができます。


Could you watch over this suitcase until I get back?

Would you mind watching this suitcase until I return?

Could you pay attention to this suitcase until I come back?

Will you keep an eye on this suitcase until I am back?

Will you keep your eye on this suitcase until I am back?


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上例の最後の2つで用いた

keep an eye on something



keep one's eye on something

という言い方は

keep something under general observation

の意で、この手の「見守る」系の表現に適しています。


なお、たしかに

keep one's eyes on something

という言い方はありますけれども、

こちらは

continue watching something for any significant changes

の意で、冒頭の日本語の英訳に用いると

Watch this suitcase! I think it’s going to try to escape!

といった内容を伝えることになってしまいますので注意が必要です。


posted by 石崎 陽一 at 22:49 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年02月24日

『英文読解の透視図』テーマ43に関する覚書(その2)


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篠田重晃・玉置全人・中尾悟『英文読解の透視図』(研究社、2006年、第13刷、p.197)に次の英文が収載されています。


Television has opened windows in everybody's life. No newspaper has ever reached so many people and shown so clearly what was happening right now in their own country and everywhere else.


前記事において、文法上、下線部の was happening を is happening に修正する必要性を指摘しましたが、

それに加え、内容上、おそらく、次のように全体を書き換えねばならないと思われます。


Television has opened windows in most people’s lives. No newspaper has ever reached so many people or shown so clearly what is happening right now in their own countries and in other places in the world.


なお、下線部の「言い換え」としては


Television has made it possible for almost everyone to see much more of the world.


などが考えられるでしょう。


posted by 石崎 陽一 at 19:35 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

『英文読解の透視図』テーマ43に関する覚書(その1)


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篠田重晃・玉置全人・中尾悟『英文読解の透視図』(研究社、2006年、第13刷、p.197)に次の英文が収載されています。


Television has opened windows in everybody's life. No newspaper has ever reached so many people and shown so clearly what was happening right now in their own country and everywhere else.


文法上、下線部の was happening は is happening に修正する必要があると思われます。


posted by 石崎 陽一 at 19:29 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

『英文読解の透視図』テーマ14に関する覚書


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篠田重晃・玉置全人・中尾悟『英文読解の透視図』(研究社、2006年、第13刷、p.54)に次の英文が収載されています。


Man is a history-making creature who can neither repeat his past nor leave it behind; at every moment he adds to and thereby modifies everything that had previously happened to him.


文法上、下線部の had previously happened は has previously happened に修正する必要があると思われます。


以下に上の英文の拙訳を添えておきます。


人間は歴史を作る動物であり、過去をくり返すことも、置き忘れることもない。たえず人間は、これまで自分の身に起きたことをみな、蓄積し、その結果それを変えてゆく。


(追記)

京都大学で出題された全文を以下に掲げておきます。

Man is a history-making creature who can neither repeat his past nor leave it behind; at every moment he adds to and thereby modifies everything that has previously happened to him. Hence the difficulty of finding a single image which can stand as an adequate symbol for man’s kind of existence. If we think of his ever-open future, then the natural image is of a single pilgrim walking along an unending road into hitherto unexplored country; if we think of his never-forgettable past, then the natural image is of a great crowded city, built in every style of architecture, in which the dead are as active citizens as the living. The only feature common to both images is that both are purposive; a road goes in a certain direction, a city is built to endure and be a home. The animals, who live in the present, have neither cities nor roads and do not miss them; they are at home in the wilderness and at most, if they are social, set up camps for a single generation. But man requires both; the image of a city with no roads leading away from it suggests a prison, the image of a road that starts from nowhere in particular, an animal trail.


posted by 石崎 陽一 at 19:21 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年02月19日

何らかの理由で本来の姿かたちを失った物を表す(その2)


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『攻略! 英語リスニング』2015年4月号、Lesson 1 Chili con carne には、チリコンカンにまつわるさまざまな食物を表す名詞が登場します。


It's a spicy stew, usually with beef..., chili peppers, and beans. I usually add garlic and onions. Sometime a bit of cumin. Some people put grated cheese on top, sour cream maybe, and they eat it with crackers or corn chips or tortillas.


...back in the 19th century people combined dried beef, fat, salt and pepper, and chili peppers in chili bricks, which they added to boiling water.


先の記事で、

ある名詞が可算か不可算かは語によって決まっているのではなく、原形を留めているかどうかが可算名詞と不可算名詞の違いとして表れてくる

のだと述べましたが、この点から上例を眺めてみましょう。


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posted by 石崎 陽一 at 20:49 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

何らかの理由で本来の姿かたちを失った物を表す(その1)


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学習の便宜上、物の名前を表す語を名詞と呼び、可算名詞と不可算名詞とに分けて考えるのが習わしです。

一定の大きさや形を持ち、「1つ」「2つ」と数えられる物を表すのが可算名詞であり、

water のように、一定の大きさや形がないために個数では数えられない物を量として表すのが不可算名詞です。


では、皆さん、「卵」を意味する egg は可算名詞でしょうか、それとも不可算名詞でしょうか。


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posted by 石崎 陽一 at 20:30 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年02月15日

But の直後のカンマ


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Gordon Taylor, The Student's Writing Guide for the arts and social sciences(CUP, 1989)に


But, by the time your reading and your writing are finished, prejudice and opinion must have been converted into a reasoned judgement, which might be significantly different from your initial reaction to the essay topic.(p.9)


'But', 'however' and 'yet' are the workaday signals of qualification, along with the stronger 'nevertheless', 'even so', 'notwithstanding', 'despite this', 'in spite of this', and so on.(p.101)


のように、一見、接続詞であるにもかかわらず But の直後にカンマが打たれているように思われるケースが見られますけれども、

1つ目の例では挿入句の開始を示すカンマであり、2つ目の例では3項目の列記に伴うカンマであり、なんら問題はありません。


posted by 石崎 陽一 at 20:47 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年02月12日

疑問詞 which と who / what との交代


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中山仁『ことばの基礎1 名詞と代名詞』(シリーズ 英文法を解き明かす − 現代英語の文法と語法@;研究社、2016年、pp.234-239)は疑問詞 which と who / what との交代をテーマに扱っています。


● 基本的に、特定の選択肢からの選択を問う疑問詞には which を用いる。

●「人」が選択肢の場合は who が用いられやすい。



と整理されており便利です。


posted by 石崎 陽一 at 16:59 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

配分複数と配分単数


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中山仁『ことばの基礎1 名詞と代名詞』(シリーズ 英文法を解き明かす − 現代英語の文法と語法@;研究社、2016年)を読み進めています。

英作文の授業準備に重宝する場面も多そうだなと感じました。

配分複数と配分単数について、『上掲書』(pp.115-8)に基づいてまとめておきます。


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posted by 石崎 陽一 at 16:49 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

「今後5文型について、その起源にも触れて書かれることがあれば、無視することは許されない英文法史上の事実」


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佐藤誠司・小池直己『「英語のしくみ」を5日間で完全マスターする本』(PHP文庫、2016年)は

不十分な知識を補完したり、不正確な知識を修正したりする(p.4)

のが目的であり、

その意味で、英語のプロ(たとえば英語教師)が読んでも役に立つはず

と自負する意欲作です。


同書のなかで、

日本の学校英語で昔から教えられている5文型は、イギリスのオニオンズ(Onions)という学者が考案したものです。(p.19)

と述べていますが、修正を要する記述と思われます。

(「アニアンズ」という表記のほうが一般的である点は措いておきます。)

と言いますのも、五文型の祖をアニアンズとする、如上の定説を覆す次の実証的研究が出ているからですね。


5文型の源流を辿る C. T. Onions, An Advanced English Syntax(1904)を越えて



(追記)

標題の文言は上記の研究(pp.458-9)より採らせていただきました。

なお、R.Huddleston and G.K.Pullum, The Cambridge Grammar of the English Language(Cambridge:Cambridge University Press, 2002, p.218)は

five canonical constructions

という名称で5文型と同じものを記述していることを申し添えておきます。


posted by 石崎 陽一 at 10:17 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

名詞 cost を使った定型表現のひとつ


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八木克正・井上亜依『英語定型表現研究』(開拓社、2013年、pp.108-15)によると、

comes at a cost

という定型表現は「コストがかかり過ぎる」のほか、

比喩的に「代償を払うことになる」の意で、新聞や雑誌の見出しでよく使われているとのことです。


『上掲書』ではその成り立ち、およびこの定型表現における come のもつ意味にも言及されています。


(追記)

National Geographic Magazine, May 2010(Vol. 217, No. 5)所収の D. T. Max 氏による記事 The Secrets of Sleep には

All this downtime comes at a price. An animal must lie still for a great stretch of time, during which it is easy prey for predators.

という表現が見られます。

(なお、こちらの記事は2011年2月に実施された三重大学の入学試験(前期日程)に使用されています。)


posted by 石崎 陽一 at 09:53 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

「〜的な」の品詞と語と句の区別


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島村礼子『語と句の名付け機能 −日本語の「形容詞+名詞」形を中心に−』(開拓社、2014年、p.149)によれば、


日本語で形容動詞を一つの品詞として認めれば、「〜的(な)」は(中略)形容動詞に属するということになる。(中略)形容動詞に関しては諸説があり、独立した品詞と認める考え方のほかに、形容動詞を形容詞の一種とみなす考え方、もう一つは、形容動詞は名詞に属するという考え方がある。


とのことで、


形容動詞を独立した品詞として認める立場に立った上で、この品詞は形容詞と名詞(動詞でなく)の両方の特徴を併せもつ品詞であるという理由で、この品詞を、形容動詞ではなく「形容名詞」(adjectival noun)と呼んでいる


学者もいると紹介しています。


(追記)

関連記事はこちら。

「形容詞飢饉」


posted by 石崎 陽一 at 09:03 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

形容詞の前置と後置


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This is a book more difficult than that.



This is a thing crucial to me.



This is a more difficult book than that.



This is a crucial thing tome.

と言えるのに、

He is a boy kind to anyone.



?He is a kind boy to anyone.

と言えない理由について、奥田隆一『英語語法学を目指して』(関西大学出版部、2013年、pp.113-4)において考究がなされており、有益です。


posted by 石崎 陽一 at 08:53 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

「完了時制」? 「完了相」? 「完了形」?


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安藤貞雄『英語学の視点』(開拓社、1996年)より備忘のため書き留めておきます。


完了形は、動詞の語彙的・アスペクト的意味の上に、時制と完了のアスペクトという二つの文法形式が重なっている。名称は、ゆえに「完了時制」でも「完了相」でも不適当で、「完了形」が最もふさわしい。(p.53)

完了形の中核的な意味は、過去に始まり、発話時に至る期間中に事件があったという話し手の認識を示す、としてよい。これを一口で言えば、「現在との関連」(current relevance)、あるいは「拡大された今」(extended now)と特徴づけてもよい。(pp.53-4)

現在完了形は、典型的には、発話時において過去の事件を “回顧する” 文法形式である、と言ってもよい。(p.54)


(追記)

なお、単に過去の事件について述べ、その現在の結果については何も言及しないのであれば過去形を用います。

外界の事件はまったく同じだとしても、基準時(または話し手の視点)の取り方の違いで過去形か現在完了形かを使い分けるのですね。


posted by 石崎 陽一 at 08:44 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする
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