2017年02月10日

1つのセンテンスの長さ


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豊田昌倫・堀正広・今林 編著『英語のスタイル − 教えるための文体論入門』所収、富岡龍明「英作文とスタイル」(p.213)より備忘のため書き留めておきます。


ある調査・研究によると、英文の1つのセンテンスの長さは歴史的にだんだん短くなってきているとのことです。1つのセンテンスの長さは、16 世紀のエリザベス朝の頃は約 45 words, 19 世紀のビクトリア朝の頃は約 29 words, 現代では 17 〜 20 words 程度であり、明らかに短文化・簡潔化が進んでいる状況です。時代が進むにつれて、装飾的な回りくどい表現を避けて、簡略で無駄をそぎ落とした文章構成が尊ばれるようになってきていると言えます。


posted by 石崎 陽一 at 19:54 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2016年11月12日

ノーベル賞受賞者による理系論文の書き方指南


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Anthony James Leggett 氏はイギリス人理学者(2003年ノーベル物理学賞受賞者)です。

京都大学で研究中、日本の欧文専門誌に投稿される日本人科学者の英語の添削を担当されたことがきっかけで、

理系論文の書き方を日本物理学会誌に寄せておられます。

その豊富な経験に基づいたこの指南書は

「わが国の物理関連の研究者にとって隠れたベストセラーとして知られるもの」

とされているとのことですが、

私たちが英文を書くという観点から見ても示唆を受けることが多いのではないかと感じます。


A. J. Leggett, Note on the Writing of Scientific English for Japanese Physicists,日本物理学会誌21, 790 (1966)


(追記1)

私は外山滋比古さんのお書きになったもの(『メモと日記の方法』(潮出版社、1980年、pp.163-4))ではじめ知りましたが、

木下是雄『理科系の作文技術』(中公新書、1981年)でも大きく扱われていることをのちに知りました。

2章を割き、「文の構造と文章の流れ」と「はっきり言い切る姿勢」について述べています。


(追記2)

翻訳は日本物理学会編『科学英語論文のすべて』(丸善、1984年)の第4章(pp.165-95)になされています。注釈が適宜施されており、貴重です。

なお、序文(pp.B-C)ではレゲット氏に関する簡単な紹介がなされています。


(追記3)

「わが国の物理関連の研究者にとって隠れたベストセラーとして知られるもの」との評言は次の記事から採らせていただきました。

「物理の哲人」レゲット教授を迎えて(東京大学大学院・理学部ニュース2011年9月号(43巻3号))


posted by 石崎 陽一 at 23:21 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2016年03月27日

逆文


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荒木茂雄、真鍋良一、藤田栄『関口存男の生涯と業績』(三修社、1978年、p.205)より備忘のため書き留めておきます。


獨文をまず日本語にお直しなさい。そして、忘れた頃に、その日本語をもとの獨文に直してごらんなさい。これを「逆文」と申します。不自然な作文よりは自然な逆文の方がずっと効果的です。



posted by 石崎 陽一 at 12:31 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2016年03月19日

長い名詞連鎖は避けること


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都田青子 訳『情報整理からはじめるテクニカル・ライティング』(丸善、2010年)は

情報整理のためのルールとして、正確かつ明快な文章に仕上げるため


別の名詞を修飾するのに、ハイフンや前置詞を使わずに3つ以上の名詞を連続使用している場合は、そのセンテンスを書き直した方がいいだろう
(p.50)


と指南しています。

『上掲書』が挙げる次のような(人工的な?)例は


Surplus production energy capacity price fluctuation control policies seem doomed to failure.(余剰生産エネルギー市場価格変動規制政策は失敗するだろう)


英語においては、読者への負担をもたらすからです。

(下線は現筆者による。)


(追記)

関連記事はこちら。

複合形容詞について(その1)
複合形容詞について(その2)
複合形容詞の用例(THE NIKKEI WEEKLY より)


posted by 石崎 陽一 at 10:36 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2016年02月21日

話の中で同じ単語や言い回しを繰り返すべからず


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Robert M. W. Dixon, A Semantic Approach to English grammar(Oxford University Press, 2005, pp.70-1)より備忘のため書き留めておきます。(拙訳を付しておきます。)


... it is considered infelicitous in English to repeat the same word several times within a single sentence or, indeed, too closely together within a discourse. It is a feature of 'good style' to employ lexical substitution, using synonyms and near-synonyms rather than keep repeating a given word. This applies more in written than in spoken language, and more in literary than in scientific work − but it is to some extent a feature of every variety of English.

英語では、同じ語を同一文中で、あるいは、実際上、ひとつの話の中であまり時間を置かずに幾度も使うのは好ましくないこととされている。ある語を繰り返し使わずに同義語や近い表現を使って置き換えることは「洗練度」を表す目安の一つでもある。このことは、話し言葉よりも書き言葉、科学技術関係よりは文芸関係でいっそうこの傾向は強いが、しかし、ジャンルを問わず多かれ少なかれ英語全般に通ずる話だ。




posted by 石崎 陽一 at 17:50 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2015年08月14日

高3における和文英訳の指導法(その3)


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先のエントリーで、和文英訳に際しては、


内容把握(吟味)を経て、あくまでも仲介者として、与えられた日本語をどう言い換え、自信を持って自分が使える英語で表現するか


に意識を向けさせていると記しました。


今回は、例を用いて上で述べた事柄を具体的に示したいと思います。


まずは筆をお執りになり、ご自身で解答を作ってみてください。


昔は同じ町内に怖い大人が必ず何人かいて、子どもが人として恥ずかしいことをすると、いつも本気になって説教してくれたものである。
(2002年・京都大学前期試験)


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posted by 石崎 陽一 at 20:18 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2015年08月13日

高3における和文英訳の指導法(その2)


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高3における和文英訳の指導法に関しまして、最後に、平素の授業における工夫を何点か記しておきます。


まず、解説の的を絞るために情報収集を行います。

事前に課題を提出させて生徒の誤りの傾向を探るのですね。


また、予め承諾を得ておき、優秀な答案は切り貼りしハンドアウトにして共有させてもらいます。


授業では課題を返却した後、相互点検をさせます。

書いた英文は一度日本語を離れて英語の目で検討する必要があります。

その癖をつけさせるのと、誤りを発見できるだけの批判力を養うことが目的です。

この際、時間制限を設けることで、生徒は短時間に集中してエラーを探すことになります。

特に時制や三単現の -s の付け忘れ、名詞の単複や冠詞の選択に注目するよう指示しておきます。


その後、事前に収集しておいた common errors を紹介し、解説しながら訂正していきます。

伝える情報量の担保のため、生徒を指名し解答を黒板に書かせて添削する形式はとりません。

解答例はハンドアウトにし、生徒の優秀作も含めて複数提示します。

また、「これでも伝わる」というレベルの解答を1つは入れておきます。

これらは、多様な表現が可能だと知らせるためです。


なお、こうした授業内におけるフィードバックはどんなに工夫をしても最大公約数的にならざるをえませんので、

授業後は添削を希望する者にノートを提出させ個別指導を行います。

初回の添削では誤りに下線を引いて誤りのカテゴリー(文法、語法など)を指摘するに留め、返却後に書き直させます。


必要に応じてこれを繰り返します。


こうしたやりとりを重ねるのは、誤りを発見できるだけの批判力を養成するのがねらいです。


posted by 石崎 陽一 at 04:53 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2015年08月12日

高3における和文英訳の指導法(その1)


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高3の指導では、相手の言いたいことを的確につかみ、自分の言いたいことを効果的に相手に伝える力を育む手段の1つとして和文英訳を活用しています。


日本語の一言一句に拘泥することなく、その表す内容を汲みとり、英語で大まかに表現する練習をさせています。


素材としては、お茶の水女子大や奈良女子大など、国公立大学の入試問題を扱うことが多いです。


4月最初の授業ではガイダンスを行い、和文英訳は単なる言葉の置き換え作業ではないということを再確認させます。


和文英訳は誰かが日本語で書いたメッセージをしっかり読み取って、それを自分なりの英語で表現する、翻訳作業だ。だとすればだ、いきなり「英訳」にとりかかるんじゃなくて、その前にやるべきことがあるね。


こう生徒に語りかけ、和文英訳に際しては、内容把握(吟味)を経て、あくまでも仲介者として、与えられた日本語をどう言い換え、自信を持って自分が使える英語で表現するかに意識を向けさせています。


posted by 石崎 陽一 at 04:49 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2015年08月11日

高2における和文英訳の指導法(その2)


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先のエントリーで記した例のうち、たとえば


駅から学校まで時間がかかるのが悩みの種だ。


という日本語を英訳する際、「悩みの種」に problem を使おうと思っても、

The problem is that の後に「駅から学校まで時間がかかる」にあたる英語を続ければいいと知らなければ、problem という語を使えることにはなりません。


こうした個別の語法についてはできるだけ電子辞書を活用し、例文検索等で当該の語(句)が使われている英文、つまり用例に数多く当たらせます。


事後は例文ごと、あるいは、適宜、語(句)を入れ替えて自分にとって覚えやすくした形でノートに転記、暗唱させます。


また、読んだり、聞いたりしているときには特に変わった表現だとは思わなかったのに、いざ自分で書いたり言ったりしようとすると出てこないような表現があります。


そうしたときのために、生徒には、


英文を聞いたり読んだりしたときに、理解するためだけなら気にならないが、後で自分が使うときのために覚えていた方がよさそうに思われる表現


をノートに拾い集めておかせ、折に触れてそれを見返すよう指導しています。


将来使いたい語(句)や表現をまとめさせるという取り組みです。


posted by 石崎 陽一 at 04:47 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2015年08月10日

高2における和文英訳の指導法(その1)


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高2の指導では、基本的な文法項目ごとの和文英訳なら一定の自信をもって行えるのを目標に据えています。


高1で学習した基本的な文型および文法項目の理解・定着を促す手段のひとつとして和文英訳を位置づけ、多くの練習問題をこなさせます。


具体的には、文法項目別に配列された検定教科書を用い、その構成に沿って指導を進めます。


基本例文は単元終了ごとに暗唱させます。


これに加え、英訳の課題を補充します。


この課題には


免職

親孝行

有害無益



といった一見難しく思われる漢字の熟語を含む日本語を混ぜておきます。


また、


その公園には樹齢70年の大木がある。

オーストラリアを訪れた当初、暑さに閉口した。

日本の大都市を訪れる外国人は異口同音に騒がしいと不満を漏らす。



などの他、


駅から学校まで時間がかかるのが悩みの種だ。

私には彼女の言わんとすることがいまひとつわかりかねます。



などの慣用的な言いまわしや修辞的な表現を含む日本語を提示し、どう言い換えて英訳するかを考えさせます。


日本語を吟味し、語や句を簡潔にすることにより、基本的な文型および文法項目に基づきながら、手持ちの語彙や表現で表すことができたという経験を積ませる心算です。



posted by 石崎 陽一 at 04:44 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2015年08月09日

高1における和文英訳の指導法


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英語で自在に理解・発信ができるようになるには、文型や文法といった形式面における基盤がしっかりしていることがそもそも重要となります。


高1では、基本的な文型および文法項目の学習手段の1つとして和文英訳を位置づけ、英文法の授業において指導を行っています。


大まかな流れとしては、それぞれの単元につき、


@学習ポイントの説明
A課題にした問題集の答え合わせ
B自作の段階式ドリルを使っての学習ポイントの確認



というように進めます。


段階式ドリルは語形変化、和訳、誤文訂正、並べ替え、部分英訳という設問形式別の段階を経て、最後の和文英訳に至る構成にしています。


なお、学習ポイントの説明に用いる例文は、例えば、


加藤先生はまるで母親であるかのように生徒のことを叱ります。

Ms. Kato scolds her students as if she were their mother.



靴下を裏返しにしておかないでって言ったのに、旦那ったら今日もそうしたんですよ。

My husband left his socks inside out today even though I had asked him not to.



など具体的な内容にし、単元終了ごとに暗唱させます。


本質的には外国語学習者は新しい表現を作り出すことはできませんので、まずは母語話者の表現を借り、それをアレンジして使わせるのが暗唱の目的です。



posted by 石崎 陽一 at 04:43 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

和文英訳の指導法(はじめに)


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大学入学後も通用する様々な基礎力を身につけ卒業してもらいたい。

生徒に対してそうした願いを抱きつつ日々の指導にあたっています。

そこで、英語の指導に際しては、特に英語で自在に理解・発信ができる力の涵養を念頭に置いています。

日本では、英語を、第二言語としてではなく、外国語として学びます。

こうした教育環境において、母語である日本語を英語学習に活用するのは理にかなっている。

そう考え、その一環として、和文英訳を活用しています。

これから数回に分け、3年間の指導計画に沿い、私が行っている和文英訳の指導法について概略を述べたいと思います。



posted by 石崎 陽一 at 04:39 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2015年08月06日

生徒一人ひとりを自立した書き手と認めていかないと、生徒が満足感や達成感を味わえないだろう。


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これは国語教育の畑の御本ですが、来年度の英語表現Uの指導計画を立てるにあたり、少し前から、

木村正幹『作文カンファレンスによる表現指導』(渓水社、2008年)をじっくり読み返しています。


さらに、引用文献を辿り、内田伸子氏(の作物)について調べていくうち、以下のウェブサイトに到達しました。


発達心理学概論・特論


これは、2010年度・前期にお茶の水女子大学で主に心理学や言語関連について学びたい学部1・2年生を対象に行われた講義のパワポ資料集です。


なかでも、7月30日になされた第14回の講義資料における次の箇所(p.30)に目が止まりました。



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(クリックすると拡大します)



私は、生徒の学習意欲を高め、維持させることを重視し、これまで、英語の指導を行ってきました。

指導の成否は動機づけにかかっていると考えているからです。


したがって、essay writing の指導におきましては、

自分の伝えたい内容を伝える姿勢をこそ大切にしてもらいたいとまずは生徒へ伝え、

こちらが一方的に赤を入れ、生徒に清書させるというやり方ではなく、

良い課題を彼ら・彼女らへ提供し、

提出された作品に対して口頭ないし書面によりフィードバックを与え、

現時点でどこまでができて、どこからができないのかに自ら気づかせ、

書き直す時間や機会を、ひとつの作品につき、複数回、保証しています。

その過程でさまざまな取り組みを行い、ささやかな達成感が生徒の中に積み重なるよう心がけています。


学習意欲はささやかな達成感によって支えられています。

ですから、英語による essay writing の指導においてもフィードバックの仕方を工夫し、折に触れ、


「書けた」


「通じた」


「書きたくても書けなかったことが書けるようになった」



といったささやかな達成感が生徒の心の中に積み重なるよう、意を用いて、これからも指導にあたっていきたいと考えています。


もっとも、クラスサイズの問題を解決することが先決ですね^^;


(追記)

標題は『上掲書』(p.150)より採らせていただきました。



posted by 石崎 陽一 at 21:41 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2015年01月18日

長めのテキストを整える − closing のかけ方


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日向清人先生から教わったなかに、長めの文章における最終パラグラフのまとめ方があります。


詳細は『即戦力がつく英文ライティング』(DHC、2013年、p.173)および『即戦力がつく英文法』(DHC、2014年、pp.431-2)に記されている通りですが、

土曜ライティング講座でも先生は

文章の最終パラグラフの最後は自己主張のある一文で締めるのが定石である

と強調しておられました。


例えば、ある文章の最終パラグラフとして書かれた次の英文をご覧ください。


To sum up, it certainly is not the most popular musical instrument, yet the basoon is still essential in many of the classical music pieces. With its unique characteristics, it will endear itself to all the classical music fans in the world for years to come.


この最終パラグラフ、すなわちこの文章全体の末尾が

「ユニークな特性があるので、バスーンはこれからも長くクラシックのファンに愛されることだろう」

というセンテンスで締め括られています。


そうは思わないと思う人もいっぱいいるだろうけれども、それを押し切って、すごく自己主張のある一文が据えられている。


日向先生によると、

サイエンスの論文ではありませんから、これくらい大胆にやったほうが big bang が得られる

とのことでした。


このように、量のあるテキストを整えるにあたり、closing のかけ方として、

どんと印象づけて余韻を残す(Present the conclusion with a bang.)

のが効果的な手法であると実感し、学んだ次第です。


(追記)

以前、このブログで、指導の参考になるかと、ライティングに関しまして、自身の学習履歴を振り返ったことがあります。

学部時代のライティングの授業のこと(その1)

学部時代のライティングの授業のこと(その2)

英語学習の方向性の正しさに対して確信を抱いた機会のこと

ところが、私の記憶が間違っているのかも知れませんけれども、長めのテキストを整える closing のかけ方について指導を受けた(書物で学んだ)のは初めてで、非常に新鮮に感じました。

そして、closing のかけ方、という観点から実際に他の文章を読んでいきますと、出てくる、出てくる、好例がたくさん見つかる。目に飛び込んでくる。

著者たちの工夫の跡が見て取れるのですね。

人は認識しているものしか認識できないのだということを再認識しました。


posted by 石崎 陽一 at 21:57 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

英語らしいセンテンスを書く


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日向清人先生の土曜ライティング教室で教わったなかに、


be 動詞ではなく アクションを示す動詞(doing verbs)をなるべく活用すべし


という指南があります。


先生によれば、


be 動詞が行うのは単なる状態の描写であり、いわば一種の静止画、静物画も同然なのです。動きがありません。be 動詞をアクションを示す動詞へ変えると全く変わってきます。前へ前へと話を進めることになります。


とのことなのですね。


例を挙げましょう。


Have you ever heard of benefits of aromatherapy? Aromatherapy is a natural remedy using aroma components of plants and ....


自分の言いたいことを英語らしく伝えるコツは、結局つながりとまとまりを持たせることにあります。

まとまりというのは結果なのですが、つながりを確保する最大のポイントは読み手の期待に応えるということです。

その点で如上の書き出しは成功していると言えるのだけれども、下線部の be 動詞が弱い。

そこで、アクション型の動詞である bring out を活用し、下線部を次のように修正するのがよいと先生は助言されました。


Have you ever heard of benefits of aromatherapy? Aromatherapy brings out the best in a natural remedy using aroma components of plants and ....


う〜ん。たしかにどっしり腰が座った感じが出ています。


今後、英文を記す際、


be 動詞は弱いので、be 動詞を用いたくなった箇所をアクション型で書くようにしていく練習をしていくとよいですよ


という日向先生のアドバイスを思い起こして書き進めていきたいと思います。


それでは、また。


(追記)

実は

be 動詞ではなくアクションを示す動詞をなるべく活用しなさい

というご指摘を耳にして、はっと気がついたことがありました。

と言いますのも、以前、私は、このブログで

provide は「なる」と訳出できる場合も

という記事を書いたことがあったのでしたが、

よりよい英文にするために be 動詞の使用をなるべく控える

という流れで理解をすることで、be 動詞も使える場合に provide が用いられる場合がある理由が腑に落ちた気がしたからなのですね。


posted by 石崎 陽一 at 15:26 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2015年01月13日

代名詞を用いず名詞を繰り返すのがよい場合


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日向清人先生の土曜ライティング教室で教わったなかに、


代名詞を用いず名詞を繰り返すのがよい場合がある


という助言があります。


先生によれば、


I saw a bird. It was.... というふうに個体を扱っているのではなく、Dogs have been.... Dogs are known to.... のように、ひとつの「カテゴリー」「タイプ」に焦点を当てているときは、むしろ、代名詞を使わない方がどっしりします。


とのことなのですね。


例を挙げましょう。


Modern biotechnology grew in the second half of the 20th century, as a result of advances in basic research in the natural sciences. Genetic technology has been a particularly significant area of growth. Genetic technology is a collective term for several different methods used to isolate, multiply, modify and map genetic material, or to transfer it between organisms. Genetic technology has made it possible to study normal life processes and the background to diseases on a molecular level. Traditional biotechnology uses either organisms as they exist in the natural world, or organisms that have been altered through selection, crossbreeding or mutations. Genetic technology has revolutionised the development of drugs, and provided new, efficient tools for plant breeding. Genetic technology also makes possible the customisation of organisms or biological molecules for industrial or other practical purposes, such as the use of enzymes in washing powder.


これは、順天堂大学・医学部で出題された自由英作文に genetic technology に関する出題があり、生徒と参考に読んでいた英文の一節(p.4)です。


下線部に注目してください。


ここでは、テーマが genetic technology であることを際立たせるため、genetic technology と繰り返されているさまが見て取れます。


助言を頭に入れ、そうした目で英文を眺めると、類例はすぐ見つかるものですね。


書くことはよりよく読むことでもあるのだと改めて実感した次第です。


今後とも、つながり具合を意識しながら各種の文章を読んでいこうと思います。


きっと、今までと違ってくるはずです。


それでは、また。


posted by 石崎 陽一 at 18:35 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする
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