2013年12月28日

語源の活用(その4)


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一つの語はその語にまつわるいろいろな連想を持ちます。

例えば、begin という動詞は「出発する」「運動を起こす」という根幹の意味の周囲に、newness, youth, creation, wonder, the dawn, birth 等々の観念をまとわりつけています。そこでその周囲にまとわりついている観念が根幹をなす意味を押しのけてきて、次第に根幹をなす意味が薄れてくる場合も起こるわけです。

An airplane lands on the sea. という場合の land(着水する、もとは着陸する)だとか、一週間に一遍しか発行されない weekly が “Journal”(もとは joul というのは一日の意)と名づけられたりするのはその好例でしょう。

我々が英語を理解しがたいのも、結局は一つ一つの英単語にまとわりついている英米人の連想が我々のなす連想と食い違う場面が多いからでしょう。

moon を眺めていると lunatic(気の触れた、luna は moon の意)になるという連想など、十五夜のうさぎを連想しながら千々にものを想う日本人の感覚とはおよそ違うものであるかもしれません。I looked at the moon. という文を果たして英米人なみの感情情緒を浮かべて読むことができるでしょうか。


★★★

言葉は人智の進歩、社会文明の変遷とともに変わっていくものです。そこで我々が一つ一つの語の歴史をたどっていくと、単語の歴史は人類の進歩を反映しているものであることを悟るでしょう。

語源の活用の一つの仕方はあるいはこういうところにあるのかもしれません。


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語源の活用(その3)


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一つの品詞に属していた語に他の品詞の働きをさせるというのは英語の大きな特長ですが、品詞の働きが変わる際には意味もまた変わってきます。

red(赤い)は a red と言えば急進派、共産主義者になり、whites of the eye と言えば、眼の白いところを意味し、a green と言えばゴルフコースの芝生であり、blues と言えば音楽のブルースであり、editorial は editorial article が略されて新聞論説という名詞の働きをしています。

elevator のことをイギリスでは lift と言いますが、この語はもとは動詞でした。yield, produce(産出する)という動詞が the yield pr produce of the field などと名詞に用いられますと、crop(収穫)の意味になります。

英米の有名な詩人にはこのように品詞の働きを変えて、言葉に新しい魅力をもたせる工夫をしている人が多いように思われます。

Shakespeare は Lord Angelo dukes it well.(アンジェロ公は領地をよく支配しておられる)と、Tennison は Diamond me no diamonds.(ダイヤモンド、ダイヤモンドとそう私に言うな)などと言って、巧みです。


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語源の活用(その2)


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call up と言えば普通は階下から上の人へ声をかけるのですが、電話というものが発明されますと、意味が特殊化されて、電話口に呼び出すという意味に用いられ出しました。

ship はもちろん船ですが、when my ship comes in... (私が金持ちになったら)という際には、ship は比喩的に使われて、幸運という意味です。

こういう風に一つの語が比喩的に使われ出しますと、時にはその比喩的な使い方が勢力を占めて、その意味が薄れてくることもあります。

kick off と言えば普通は単に「蹴飛ばす」ことでしょうが、football が盛んになるにつれ、試合を開始するという比喩的な意味が極めて強くなりました。

great という語は small に対して形の大きいことを意味しておりますが、This book is great. と言うときは、価値のある本を意味していましょうし、gas は台所を預かる人と、自動車を運転する人とでは違った意味を持ちましょう。(ガソリンを意味することもありますから。)

tank は水槽も意味しますが、軍人にとっては別のものを意味しています。

こういうところに、我々は人と人との間になぜ誤解が起こるかという原因の一端をつかむことができるような気がします。言葉を甲の人が一つの意味に用い、乙の人が他の意味に解釈することも起こりましょう。あいまいにごまかす言い方も可能になります。


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語源の活用(その1)


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既存の語にその語がこれまでにもっていなかった新しい意味を付与して新語を造るのも決して珍しいことではありません。

自動車が発明されたときに、自動車の engine を覆う部分のことを何とか表現しなければなりませんでした。

イギリス人は既存の語である bonnet(婦人の帽子)を借り、アメリカ人は hood(坊さんの頭巾)という語を借りてこれを表現しました。

そこで現在では bonnet の下に存在するもの必ずしも婦人の顔ならず、hood の下にあるもの坊さんの顔とは限りません。

radio で放送するのは broadcast と言いますが、この語はもとは種を地上にばらまくことを意味していました。

skyline はもとは地平線(horizon)を意味していましたが、今では New York skyline などという風に建築物が空に映えている輪郭を指しています。

一つの語がいくつもの意味を持つようになるのも、このようにして在来の語にいくつもいくつもの新しい意味が付加されてくるからでもあります。


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2013年12月27日

英国史の知識の活用


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英国の歴史をたどっていきますと、英国の島ははじめケルト族が住んでおり、ローマ人が占領し、それから現在の英語の基幹となっている古英語を用いたアングロ・サクソン族が定住するようになり、さらにデーン人、ノルマン人等が来襲して、アングロ・サクソン族に吸収されるようになったことがわかりますが、このことからでも容易に想像されますように、英語には昔から幾多の外国語が採り入れられてきました。


例えば、Lancaster, Manchester, Winchester 等の地名にみられる -caster, -chester という部分は、結局は英国島を占領したローマ人の用いたラテン語の castra(camp の意)の名残りを留めていますし、また they, their, them 等の代名詞から sky, window, sister, knife, skirt のような日常よく用いられる名詞、give, take, die, want のような重要な動詞などに至るまでデーン人の用いた言語の影響も極めて大きなものです。


1066年に英国島に侵入し英国民を征服したノルマン人の用いた仏語が英語に及ぼした影響も計り知れない程のものであり、皆さんが将来中英語で書かれた Chaucer の The Canterbury Tales などをお読みになる機会があればこの頃の英語は仏語の語彙で飽和状態に達していたかなとお感じになるでしょう。


現在でも英語の文章を我々が読みますと、will and testament(遺言書), acknowledge and confess(自認する), humble and lowly(微賤な), act and deed(行為), end and aim(目的), lord and master(良人), without let or hindrance(何等の故障なく), really and truly(実を以て全く), weak and feeble(虚弱な), honest and true(真正直な), clean and neat(きれいさっぱりとした)等々の一対の意味の似通った2語から成り立つ慣用句に出会いますが、これら一対を成す2語のうちの一つの語は英語本来のアングロ・サクソン系の語であり、他は仏語系統のものです。


ノルマン人が英国民の間に定住しかかった当座は一つのことを言う場合にも、在来の英国民と新たに来た仏語を用いるノルマン人との両方にわかるようにするために、英語仏語起源の二つの単語を重ねて一対にして用いたのかもしれませんが、とにかく英語には、現在でも一つのことを表現するのに二重に同意語を使うくせが残っています。bright and shining; in deed and truth, run and race 等々。


ギリシャ語から英語になったものも多いのですが、ラテン語からの外来語も非常に多く、フランス語を通じて英語になったものまで含めれば、英語の辞書に記載されている単語の大半が、源をラテン語に発しているそうです。ただし、英国民が一番しばしば用いる単語は and, be, have, it, of, the, to, will, you であって、これらはみな英語本来の語、すなわちアングロ・サクソン系統の語です。


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2013年12月24日

語源による多義語の学習(その8)



今回は save を取り上げます。

この語も語源的に検討すれば、いろいろな意味をまとめて覚えるのに好都合です。

save は語源的には safe(安全な)を表すラテン語 salvus に由来し、

「あるものから安全にする」が原義です。

これが@救うの意味に通ずることは明らかでしょう。

また「救う」ということを「手数や苦労から救う」と考えれば、A(苦労・困難を)省いてやるの意味も考えられます。

さらに、「救う」「〜から安全にする」ということは、「〜をあるものから取り除く」の意味にも容易に発展します。

この「取り除く ➔ とっておく」が、動詞としてはBたくわえるになり、前置詞としてはC〜を除いてはになったのですね。



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では、例文で語義を検討してみましょう。


@救う

The woman saved the child from drowning.
(その女性はその子どもが溺れそうになっているのを助けた)



A(困難・苦労を)省いてやる

If you register, you can save the trouble of entering your e-mail address each time.
(登録すれば毎回メールアドレスを入力する手間を省けます)



Bたくわえる

save enough money to rent a room
(部屋を借りるのに十分なお金を蓄える)

Save some cake for Tom.
(トムにケーキを少しとっておいてやりなさい)



C〜を除いては

Shibuya is the perfect location for our new store, save for one thing. It's probably unaffordable.
(渋谷はわが社の新店舗に最適な場所だが、一つだけ問題がある。恐らく高過ぎて買えないだろう)



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2013年12月23日

-er か -or か


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動詞がその行為者を表す場合に、

interpreter, tester, runner

のように -er を加えるものと

visitor, inspector, inventor

のように -or を加えるものとがあります。

これには何か規則のようなものがあるのでしょうか。

石橋幸太郎 編『英語語法事典』(大修館書店、1976年、p.569)より備忘のため書き留めておきます。


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語源による多義語の学習(その7)



今回は mean を取り上げます。

前回の記事までに扱った account, cause, effect などの単語は、もともと一つの意味からいろいろに発展して多義語になったものですが、

この mean の場合はもともと三つの単語だったものが一つに合わさったものです。

ですから、今日のわれわれがこの語を研究する場合にも、意味を大体三つに分けて覚えるのがよいでしょう。



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⑴ mean < medius middle(中間)

これを見れば、まず形容詞として@中間の平均の平凡なという意味が生じ、名詞としてA中庸になるのは当然でしょう。

またあるものが他の二つのものの中間にあれば、この二つを結ぶ媒介になります。

それからB媒介手段方法(常に複数形)に転化したものと考えればよく、

さらにそれが生活の手段・方法に限定されればC資産(常に複数形)となります。



⑵ mean <(古英語)mǣne common(平凡な、卑しい)

これはこのまま残り、形容詞としてD卑しい卑劣な下品なの意。



⑶ mean <(古英語)mǣnan mean, intend(意味する、〜するつもりだ)

これもこのまま現代まで残り、動詞としてE意味するとF〜するつもりだになっています。

なお、この二つの意味は使い方が違うので注意が必要です。



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では、例文で語義を検討してみましょう。


@中間の平均の平凡な

What is the mean(average)temperature here?
(当地の平均温度はどのくらいですか)

The mean is the best.
(中庸が最適)


☞ 「中間の」の意味は in the mean time(とかくするうちに)にもっともよく見られます。


A中庸

Gray is the [a] mean between black and white.
(灰色は黒と白の中間色である)

There is a mean in all things.
(何事にもほどというものがある)



B媒介手段方法(常に複数形)

Homework should be regarded as a means to an end.
(宿題は目的達成のための手段と考えるべきだ)


☞ by all means(ぜひとも), by no means(決して〜ではない), by means of 〜(〜によって)などにおける means もこの意味に属します。


C資産(常に複数形)

a person of means(資産家、金持ち)

The man lacks the means to support a large family.
(その男には大家族を養うだけの資力がない)

The woman lives beyond her means.
(その女性は分不相応な暮らしをしている)


☞ 「分相応な暮らしをしている」なら live within one's means となります。


D卑しい卑劣な下品な

Tom has always been mean to her.
(トムは彼女をずっとひどい目にあわせてきた)

How mean of you to make me stay home and study on such a fine day!
(こんな天気のいい日に私を家で勉強させるなんて何ていじわるなの)


☞ この意味での mean の名詞形は meanness であることに注意しましょう。

Fred is above such meanness.
(フレッドはそんな卑劣なことをするような男ではない)



E意味する

The red light means “Stop.”
(赤信号は「止まれ」を意味する)

We sometimes say unkind things without meaning them.
(人はそのつもりはなくてもときには不親切なことを言うこともある)



F〜するつもりだ

I meant to apologize to her.
(私は彼女に謝るつもりだった)


☞ 意図や計画をいうには intend to や plan to のほうが普通です。mean to は自分の本心と実際の行動が違ってしまったときの釈明などに用います。

☞ 次の mean も類似の用法として記憶しておく必要があります。

Diagrams in textbooks are meant to make information easy to understand.
(教科書の図表は情報を理解しやすくするためにある)

This book is not meant for beginners.
(この本は初心者向きではない)



posted by 石崎 陽一 at 12:47 | Comment(0) | 語彙の学習・指導 | 更新情報をチェックする

語源による多義語の学習(その6)



これまでもいくつか例を挙げましたように、

単語の意味はもとの意味を中心として一般化する方向と特殊化する方向との二つに発展するものです。

この要領で多義語の整理をしましょう。


★★★


今回は manner を取り上げます。

この語は語源的に面白い語で、manual や manufacture と同系です。

manner < manuarius of the hand manus a hand: method of handlings

つまり「手で何かを取り扱うやり方」というのが原義で、

これが手以外の一般的@やり方方法に発展するのは当然でしょう。

これがさらにA態度物腰を言うようになり、

こんどは逆に意味が限定されて人のB行儀作法(常に複数形)となりました。

この意味が個人から集団に及ぶとC風習慣習になります。

また原義が文学・美術の面で用いられるとD流儀〜風となります。



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では、例文で語義を検討してみましょう。


@やり方方法

Is this the manner you did it?
(こんな風にそれをしたのですか)

treat 〜 in the same manner
(〜を同じように扱う)



A態度物腰

I don't like her cold manner toward old people.
(年寄りに対する彼女の冷たい態度が気に入らない)



B行儀作法(常に複数形)

It is bad manners to eat from a knife.
(ナイフに突き刺して食べるのは不作法だ)



C風習慣習

determine the quality of a neighborhood by the manners of the people living there
(そこで生活している人の風習で土地柄を判断する)

historical material for understanding the manners and customs of those days
当時を知るための風俗史料



D流儀〜風

This picture is in the manner of Picasso.
(この絵はピカソ風の絵だ)



(追記1)

次の manner (= kind) も原義が発展したものです。

The effect my father produced on my character depened on what manner of man he was.
(父が私の性格に与えた影響は父がいかなる(種類の)人間であったかによるものであった)



(追記2)

manner と同系で manus (= hand) を含む語には、次の4つがあります。

manual 手(先)の
manufacture 手で作る ➔ 製造する
manuscript 手で書いたもの ➔ 写本
manicure 手の治療 ➔ マニキュア


posted by 石崎 陽一 at 00:08 | Comment(0) | 語彙の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2013年12月21日

語源による多義語の学習(その5)



今回は figure を取り上げます。

この語は語源的にも簡単で、

form, shape を意味するラテン語 figura に由来します。

ですから現在の@という意味は原義のままなのですね。

これがA人の姿からB肖像へと発展し、一方ではC人物そのものを指すようになったのも当然でしょう。

同時に figure にはD図形からE数字の意味がありますが、これも当然です。

というのも、figure といえば普通はアラビア数字(いわゆる算用数字)を指すわけですが、

アラビア数字は数を図形化したものと言えるからです。

ローマ数字はただ棒を組み合わせたもので、図形とは言えません。

動詞としてはF形どるから心に描くがあり、さらに想像するになるのも自明でしょう。



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では、例文で語義を検討してみましょう。


@

Cat's cradle is a game played by forming figures from string.
(あやとりは糸でいろんな形を作る遊戯だ)



A人の姿

take a good look at the figure emerging from the taxi
(そのタクシーから降りてくる人の姿に目をこらす)

see one's figure reflected in a mirror
(鏡に映った自分の姿を見る)



B肖像

A sculptor is a person who carves or models figures.
(彫刻家は彫像を刻んだり形を作ったりする人である)



C人物

Sen no Rikyu was a major figure in Japan's historical tea culture.
(千利休は日本の茶道文化の重要人物であった)



D図形

The blacboard was covered with geometrical figures.
(黒板には幾何の図形が一面に書かれていた)



E数字

These figures show last year's unemployment rate.
(これらの数字は、昨年度の失業率を示しています)


☞ この用法の figures(常に複数形)に「計算」の意味を生ずるのは当然です。


F形どる、心に描く、想像する

I can't figure out what he meant to say.
(彼が何を言おうとしたのか見当がつかない)



(追記)

figure を使ったイディオムに cut a figure(異彩を放つ、頭角をあらわす)というのがあります。

これなどは特別に扱わなくても、彫刻のようにある人の姿が彫られて目立つことだと考えれば、意味の見当はつくはずです。


posted by 石崎 陽一 at 22:34 | Comment(0) | 語彙の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2013年12月19日

語源による多義語の学習(その4)



引き続き、基本的な単語でしかもいろいろな意味を持つ語を選び、語源の立場からこれを検討して、正しい語感をつかんでいただきたいと思います。


★★★


今回は effect を取り上げます。

この語は語源による多義語の学習(その2)で扱った cause と対をなして cause and effect(原因と結果)となりますが、

語源の立場からは動詞としての用法から先に処理したほうがよいと思われます。

effect は

ef- (ex-) thoroughly + -fectfacere do

つまり、「完全にやり遂げる」が語源ですから、動詞の@なしとげるは原義そのままですね。

名詞の場合は、あることをなしとげたA結果を意味し、その結果B効力影響を意味することも当然です。

そしてある陳述なり文書なりが言われたり書かれたりする結果として相手に伝えるのがC趣旨というわけです。



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では、例文で語義を検討してみましょう。


@なしとげる

We are looking for a leader who effect major changes.
(我々は大きな変革をもたらすことのできるリーダーを求めているのだ)



A結果

Insomnia is the effect of too much caffeine-containing beverage intake.
(不眠(症)は、カフェイン含有飲料の取り過ぎの結果です)



B効力影響

There is no question that upbringing can have a big effect on a child.
(育て方が子どもに大きな影響を与えることに疑問の余地はない)



C趣旨

The government made a statement to the effect that it's against the war.
(政府は、その戦争には反対であるという趣旨の声明を発表しました)



(追記1)

上のほかに effects と常に複数形に用いられて「動産物件」の意味になります。

household effects(家財)
personal effects(身のまわり品)


として覚えておけばよいでしょう。


(追記2)

effect に関しては、上の単語としての用法のほか、

bring 何々 into effect(何々を実行に移す)
come into effect(効力を発生する)
take effect(効力を生ずる)


などのイディオムを知っておく必要があります。


posted by 石崎 陽一 at 21:14 | Comment(0) | 語彙の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2013年12月18日

語源による多義語の学習(その3)



今回は character を取り上げます。

これは kharakter というギリシャ語出身で、

instrument for marking(印をつける道具)

という語源です。

instrument for marking といえば、まず刻印のようなものが考えられますが、

これが抽象的に用いられて印になる@特徴特性の意味になりました。

こう意味が発展すれば、あとは一般的なA性格人格の意味になるのは自然の勢いでしょう。

封建社会では人格とB身分資格とが結びつきますし、一方では性格・人格によって代表されるC人物の意味に変わるのも当然でしょう。

この人物にはD(劇・小説の)登場人物も含まれます。

最後にE文字記号の意味ですが、これは character の原義が「しるし」に関係のあることを考えれば当然ですね。



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では、例文で語義を検討してみましょう。


@特徴特性

Even music and painting have a local and racial character.
(音楽や絵画さえ郷土的な民族的な特徴を持っている)

The station building changed the character of this town.
(その駅ビルはこの街の雰囲気を変えた)



A性格人格

The boy has an independent character.
その男の子は主体性あふれる性格だ)

Our school places great emphasis on building character.
(我々の学校は人格形成を重視している)


☞ 人格・倫理的特性、品性や徳性を指して言います。個性・人柄は personality と言います。


B身分資格

The man made a speech in his character of ambassador.
(その男性は大使の資格で演説をした)



C人物

“The two most interesting characters of the modern world,” he said, “were Napoleon and Hellen Keller.”
(「現代の最も興味ある二人の人物はナポレオンとヘレン・ケラーだ」と彼は言った)



D(劇・小説の)登場人物

None of the main characters were female, so I wanted to add a female character.
(主要な登場人物に女性がいなかったので、女性の登場人物を加えたいと思いました)



E文字記号

Can you write your name in Chinese characters?
(漢字で名前書ける?)


☞ アルファベット文字は letter と言います。


posted by 石崎 陽一 at 20:54 | Comment(0) | 語彙の学習・指導 | 更新情報をチェックする

2013年12月17日

語源による多義語の学習(その2)



今回は cause を取り上げます。

この語は名詞にも動詞にも使い、いろいろな意味がありますが、

‘cause, reason, motive’ を意味するラテン語の causa が語源、

よって、「原因、動機」がその中心的な意味になっており、

この意味はそのまま@原因理由動機として残っています。

これがある行動の理由・動機を説明するものとして用いられるとA主義大義となり、

訴訟に関して用いられてB訴訟の原因からその言い分を意味するようになりました。

動詞としてC〜の原因となるの意味があるのは当然で、これを別のことばで言えば〜させるです。



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cause は常に effect(結果)といっしょに考えなければなりません。

この点が同じ「理由」でも reason と cause とではちがう点です。

reason はある行為なり出来事なりの結果の説明になるものを指し、

cause は結果を生ずる原因そのものを指します。

よって、cause and effect(因果(関係))と熟して用いられるのですね。



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では、例文で語義を検討してみましょう。


@原因理由動機

What was the cause of the fire? − A lighted cigarette.
(その火事の原因は何ですか − たばこの火です)

The woman has no cause for complaint.
(その女性には不平を言う理由はない)



A主義大義

promote the cause of world peace
(世界平和の大義を推進する)

It is great to work for causes that you believe in.
(自分の信じる主義のために働くのは、立派なことだ)



B訴訟(の言い分)

plead a cause
(訴訟の理由を申し立てる、言い分を申し立てる)

They quarrelled and interfered with each other; they were moved by jealousy and revenge as well as by pity and kindness. The justice of a cause did not influence them much.
(彼らはたがいに争ったり干渉したりし、あわれみの心や親切心によることはもちろんそねみや復讐心によって行動が左右された。言い分の正しさなどは大して問題ではなかったのである)



C〜の原因となる、〜させる

Careless driving causes accidents.
(不注意な運転は事故を引き起こす)

The long rain caused the river to overflow.
(長雨のために川が溢れた)



(追記)

cause を常に effect と関連づけて覚えていれば、causal relationship が「因果関係」を指すことも容易にわかるでしょう。


posted by 石崎 陽一 at 18:58 | Comment(0) | 語彙の学習・指導 | 更新情報をチェックする

語源による多義語の学習(その1)



何回かにわたり、重要と思われる多義語を選び、語源の知識を活用して、これを整理することにしましょう。


★★★


今回は account を取り上げます。

この語は名詞にも動詞にも使いますが、語源は

account = ac- + count (数える)

で、count (数える)が中心になっています。

ですから、まず名詞として@計算(書)という意味が生じます。

その計算書は物事のA説明になり、記事になるのは当然でしょう。

説明の多くはB理由根拠を示すことです。

また数に数えるということは、あるもののC重要さを認めて考慮に入れることです。

(日本語でも「物の数にはいらない」と言えば、重要視しないということですね。)

さらに、数に入れるということは、あるものを利用し、それからD利益を得ることでもあります。

つぎに動詞としてある物事が何かのE説明となるという意味があることは説明する必要はありますまい。

説明がつけば、そのものを説明されたようにF見なす(思う)のが当然です。



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account はだいたい以上7つの意味を持っていますが、「数える」ということが中心になって相互に関連性があることがわかるでしょう。

むやみに7つの意味を暗記するより、語源の知識を活用したほうが、能率的なのですね。

では、例文で語義を検討してみましょう。


@計算(書)

My earliest lessons in arithmetic consisted in adding up the house accounts for my mother.
(私の受けた算術の最初のおけいこは、母のために家計の勘定書を計算することであった)



A説明・記事

With my earliest recollection of green fields and wild flowers is mingled that of my account I gave him daily of what I had read the day before.
(緑の野や野の花に関するわたしのきわめて幼いころの思い出と、その前日に読んだことについて日々父にしたわたしの話の思い出とが相まざっている)


☞ that (= the recollection) of my account が全文の主語となる倒置の文です。


B理由・根拠

I will never do such a thing on any account.
(いかなる理由でも(=もう絶対に)そんなことはしない)


☞ on account of 〜 (〜のために) も上と同じ用法です。


C重要さ・考慮

We cannot consider any human being without taking into account both his ancestry and his environment.
(その人の家系と環境を考慮にいれないで人間を見ることはできない)



D利益

on one's own account(自分の利益のために、独力で、独立して、自営で)

☞ account は省略可です。


E説明となる

Timber is plentiful enough, which accounts for this lavishness.
(木材は豊富であり、だからこそこのように惜しげもなく使うのである)

Overwork accounts for his irritability.
(過労が彼のいらいらの原因となっている)



F見なす(思う)

In English law, a man is accounted innocent until he is proved guilty.
(英国の法律では、有罪と決定されるまで罪人とは見なされない。)



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2013年09月16日

英単語学習の原則(その7)



7.英単語の認識スピードを高める(自動性)


単語を使いこなすためには、ゆっくり考えてやっと英単語の意味が思い出せるというだけでは不十分です。

英単語を見た瞬間に思い出せるように、認識スピードを高める必要があります。

単語カードで即座に意味を思い出す練習などを行い、瞬発力をつけるトレーニングをしましょう。

単語の認識スピードを高めることは、リスニング力や速読力を伸ばす上でも役に立つのですね。



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英単語学習の原則(その6)



6.英語➔日本語、日本語➔英語の両方向で勉強する


英単語の意味を学習する際には、まずは英語から日本語を思い出すトレーニングをしよう。

英単語から和訳を思い出せるようになったら、次に和訳から英単語を思い出すという逆方向の勉強をしてみるのもいい。

単語に関する記憶が更に確実になり、ライティングやスピーキングで英単語を発信できるようになりますよ。



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英単語学習の原則(その5)



5.リスト効果(記憶の文脈依存性)


単語集の中で覚えた単語が、実際の会話やテストでは思い出せないという経験はありませんか。

このようなことが起こるのは、単語集内での並び順と関連付けて単語が記憶されてしまうことがあるからです。

どのような場面でも思い出せるようにするためには、単語の並び順を毎回変えることができる単語カードやコンピュータ・ソフトを使用するとよいでしょう。



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英単語学習の原則(その4)



4.思い出すことで記憶が強化される(検索練習効果)


単語をただ眺めるのではなく、単語に関する記憶を能動的に想起することで記憶が強化されることが研究により示されています。

例えば、「exhaustの意味は『使い果たす』です」と、人に教えてもらうよりも、

「exhaustの意味は『使い果たす』だったはず」と自分から思い出した方が、より長期的な保持につながるのですね。

英単語の復習を行う際には、ただ漠然と単語を眺めるだけでは不十分です。

表面に英単語、裏面に和訳を書いた単語カードで記憶をテストするなどして、自分自身の知識を常にテストするのが効果的です。



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英単語学習の原則(その3)



3.単語の中心的な意味をつかむ


辞書で英単語の意味を調べると多くの意味が羅列してあることが多いですね。

しかし、複数の意味が載っていたとしても、表面的な和訳を全て覚えようとする必要はありません。

多くの語義に共通する中心的な意味(コア・ミーニング)をとらえるのが効率的です。


コア・ミーニング.jpg

(クリックすると拡大します)


なお、単語のコアを把握するには最近の英和辞典を活用するとよいでしょう。



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posted by 石崎 陽一 at 10:08 | Comment(0) | 語彙の学習・指導 | 更新情報をチェックする

英単語学習の原則(その2)



2.「一語一訳でも覚えるが勝ち」


しかしながら、和訳を覚えることが全く無意味だというわけではありません。

例えば、photosynthesis(光合成)、oxygen(酸素)などの単語は、英単語と和訳のずれがほとんどありません。

これらの単語に関しては、対応する和訳を覚えておけば十分でしょう。

また、過去の研究から、英単語の意味を和訳で与えたほうが、英語で与えるよりも長期的な保持に結びつくことが示されています。

記憶保持を促進するという観点からも、和訳の使用は望ましいものと言えます。



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posted by 石崎 陽一 at 10:02 | Comment(0) | 語彙の学習・指導 | 更新情報をチェックする
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