2017年08月27日

田尻悟郎先生の語順一覧表のこと


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2003年、島嶼の学校に勤めていたとき、

NHK教育テレビの「わくわく授業 わたしの教え方」という番組で

田尻悟郎先生の授業が取り上げられている回を見ました。


当時は習熟度や興味関心に大きな幅のある生徒たちを担当しており、

参考になる点がたくさん含まれていました。


語順一覧表もそのひとつです。


番組を記録した『わくわく授業 − わたしの教え方@ 田尻悟郎先生の英語@』(2008年) というDVDの一場面より紹介します。


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(クリックすると拡大します)


この語順表をプラケースに入れ、下敷き代わりにしばらく各自で折に触れ使わせてみましたところ、

英語で表現するときはいずれかの語順にあてはめてみよう、というシンプルな仕掛けが、

習熟度別クラス編成で最も習熟度の高くない普通科の生徒たち、そして、英語に対する興味関心の高いとは言えない農林家政科の生徒たちにも効果てきめんなのでした。

その効果がどれだけ印象的だったかは今でも鮮明に思い出せることからもわかります。

思うに「できる!」というプチ達成感を積み重ねていきやすかったのでしょう。

知りたい、できるようになりたいという気持ちは、当然ですが、どの生徒も有しているのだということを改めて実感したのでした。



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なお、この語順表は、のちに、『自己表現お助けブック ― 英語がわかる!』(教育出版)に収録されました(初版2008年、 pp.5-7;改訂版2009年、pp.4-5)。

2011年にDHCより出版された『英文法 これが最後のやり直し!』にも採録されています(p.39)。

また、英語指導の部屋【田尻悟郎のWebsite Workshop】というウェブサイトでは

4大語順表と各語順表
語順表中学用
語順表高校用
語順表英語版

がダウンロードできます。


(追記1)

2003年に行われた「英語教育 “6WayStreet” 1回限定ライブ at 筑駒」を収録したDVDがあります。

(現在は販売を終了しているようです。)

その中で、ご発表の最後、田尻先生は

すべて人からもらったものを自分なりにアレンジして自分の目の前の生徒に合わせた授業を心がけています。皆さんも自分なりに咀嚼されて、自分の生徒さんなりの授業に作り替えてください(45分9秒〜45分20秒)

と仰っています。

わたしもそれ以来、このことを心がけて今に至ります。

今さらながら田尻先生から受けている影響も大きいと思い起こした次第です。


(追記2)

神戸学校 − 神戸発未来へ「経験と言葉の贈り物」と題するウェブサイトに田尻先生のご講演が文字化されて掲載されています。

こんな先生に出会いたかった! 〜豊かな人生を送るために子どもたちに伝えること〜


posted by 石崎 陽一 at 10:36 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2017年08月24日

神話と自然哲学の関係


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来週から始まる夏期講習会で1989年に実施された京都大学(法B)の入学試験問題の英文を扱います。

出典は François Jacob, The Possible and the Actual(1982)の Myth and Science と題する章の一節です。

予習の一環に神話と自然哲学の関係について以下にまとめました。

自然哲学は神話の批判として生まれた、というのが肝です。

主な参考書に次の2冊を使用しました。

● R.G.コリングウッド著/平林康之・大沼忠弘 訳『自然の観念』(みすず書房、1974年)

● 伊東俊太郎『文明における科学』(勁草書房、1976年)



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人間は生まれながらにして真理を知りたいという根源的な欲求を持っています。

「この世界とは何なのか」
「世界はどのように生じたのか」

「人間とは何なのか」
「人間はどのように生きるべきなのか」


こうした問いに対する答えを知りたいという欲求に最初に応えたのが、神話です。


なかでも有名な神話のひとつがギリシャ神話です。

ゼウスという最高神とそれ以外の神々の働きと結びつきによって、世界の在り方や人間の生き方が説明されました。


このように、

物事は神々の働きによってもたらされるという考え方(神話的世界観)

が古代ギリシャの人々を支配していました。


ところが、そんな中、そうした神話による説明では満足できない人たちが現れます。


それが哲学者です。


(なお、「哲学」というと何やら難しそうですが、とにかく真理を知りたいということで、自らに問い、答えを求めて考え続けるその過程、プロセスのことを哲学と呼んでいます。)


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今からおよそ2500年前、ヨーロッパで最初の哲学者たちが登場しました。

紀元前6世紀頃(日本では縄文時代の頃)、最初に出てきた哲学者たちは自然を考察しました。

初期の哲学者たちは自然を考察する自然哲学者だったのですね。

彼らは既存の神話をもちださず、つまり、神(々)を前提とせず、

自らの観察と思索によって、この世界を読み解こうとしました。

神に代わる万物の根源は何か

を古代ギリシャの自然哲学者たちは考えたわけです。


(追記)

ちなみに、この「根源」を古代ギリシャの自然哲学ではアルケー(ἀρχή:arkhḗ)と呼んでいました。

現代英語では archaeology(考古学)や archaic(初期の;古代の;古風な、旧式の;古語の、懐古的な)という語に残っています。

「根源」➜「初期」➜「古」という連想が働いたのでしょう。


posted by 石崎 陽一 at 12:28 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2017年03月05日

英単語の意味変化/ nice という語の略史


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2014年3月に実施された神戸大学の入試問題(後期日程)を授業で扱いました。


この英文の素材は Laurie Bauer & Peter Trudgill (eds.), Language Myths(Penguin Books, 1998, pp.2-4)から採られたものです。


冒頭に

Changes of meaning can be of a number of different types. Some words, such as nice, have changed gradually.

という一節がありましたので、授業に先立ち、神戸大学で出題された箇所の手前を『上掲書』(pp.1-2)で遡ってまとめた資料を用い、ミニレクチャーを行いました。


その資料を以下に公開します。何かのお役に立てば幸いです。


英単語の意味変化/ nice という語の略史.pdf


(追記1)

印欧語根の *skei(to cut)にルーツをもつ語幹 cise から派生した語については以下の記事を参照。

動きを表す語根 cise


(追記2)

寺澤盾『英単語の世界』(中公新書、2016年)には専門用語を簡潔に解説した「用語解説」(pp.181-91)に加え、英語の多義語と意味変化についてさらに知識を深めるための「文献案内」(pp.173-9)が付せられており入門者に有益です。


(追記3)

慶應大学の堀田隆一先生はご自身のブログの以下の記事で触れられています。

nice の意味変化


posted by 石崎 陽一 at 02:09 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2016年10月30日

都立他校、そして私学の先生方による授業および講義の見学を終えて


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これはまだ書いていませんでしたが、

進学指導研究協議会「指名制による授業研究」の一環として、都立他校の先生が授業見学に来られ、英語表現Uの授業を公開いたしました。

来週も同じ制度で別の都立校からおひとりの先生をお迎えすることになっています。


上智での講義へは私学の先生方がお二人お見えになりました。

私は都立高校出身でかつ都立高校にしか勤務したことがありませんので、幕間に中高一貫校のことを中心に学生たちに話していただきました。


彼ら・彼女らにとって貴重な機会になったと思います。


事後、先生方からは次のようなコメントを頂戴いたしました。(許可を得て転載させていただきます。)


先生の講義はもちろんですが、学生さんとの距離というか、信頼関係が本当に理想的なものに写りました。昨日のお話を振り返りつつ、来週からの授業を充実したものにしていけるよう自分なりに頑張ります。


上智大学での授業は、石崎先生の温かなお人柄が伝わってきて、ご勤務校での信頼関係に満ちた授業風景が浮かんできました。これまで様々な生徒さんと向き合われてきた軌跡を、執筆とセミナーだけではなく、教職の授業を通しても社会に還元されているお姿を拝見し、目指すべき先輩がまた1人増えました。目の前の生徒に何が必要か、そのために自分は何をするのか。これらを問い続け、実行に移されていることが、学生さんや、周りの先生方にとって励みになっていることとお察しします。


お一人は九州からわざわざお越しくださるとのことで、

遠方から、そして多忙な中、わざわざおいでいただくのに足るものか不安でしたが、学生たちのよいところを見ていただけたことだけは確信しております。

また、その後の懇親会では英語教育を肴にいろいろお話や情報交換をさせていただくことができて勉強になりました。



若手、若手と言われながら気がつけば中堅と呼ばれる年代に至りました。

次代の育成というと大袈裟ですけれども、ほそぼそと自身のやってきた(いる)ことを振り返り、失敗と失敗から得たことを伝えていけたらと考えています。

今後とも、できる限り、学んだ成果を世の中に還元していけたらと思います。


それでは、また。


posted by 石崎 陽一 at 10:29 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2016年08月11日

埼玉の先生による授業見学を終えて


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夏休み前に英語表現Uの授業を見学にいらした先生から次のようなリアクションをいただきました。

現在の私の授業の流れと意図とを含む記述になっていますので、許可を得て紹介させていただきます。


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posted by 石崎 陽一 at 11:44 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2016年07月17日

都立他校の先生方による授業見学、終わる


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進学指導研究協議会「指名制による授業研究」の一環として、都立他校の先生方が授業見学に来られ、英語表現Uの授業を公開いたしました。


事後、以下のような過褒な御言葉を頂戴しましたが、生徒のよいところを見ていただいたのはたしかではないかと考えています。(許可を得て転載させていただきます。)


昨日は本当にありがとうございました。

日本語を母語として育ってきた日本人にとって、昨日のような英作文の授業は必須だと私は考えていますので授業を拝見し、本当にうれしく思いました。

目の前の生徒さんにとって必要なことを完璧と言っていいほど細部に至るまで講義時間をいっぱいに使って授業展開されそれに必死について行っている生徒さんたちの様子でしたので、「これが理想だ」と思いました。

私自身はあそこまでの内容はまだまだできませんので今後引き続き勉強していきたいと思います。

特に授業の中で印象に残ったことは、何か発問されたときにペアで答えを話し合わせることでした。

本当はそれが生徒と教師とのやりとりで行うことができればそれでいいと思っていて私も生徒が授業中質問しなさいと積極的に促してはいるのですがそれでも生徒から質問してくることは、特にここ数年はめっきり少なくなり授業が終わってから聞きにくるというパターンでしたので(前任校の進学指導重点校でもここ数年はそうなりました)そうか、このようにペアで話をさせれば授業が活性化するのだ、ということがわかりました。

授業内容でいえば、板書が非常によく整理され、先生のご発問も非常に的確で生徒は安心してついて行っているのがよくわかりました。

別解の紹介、意味の違い、典型的な間違いなども的を射ているところばかりでした。

事前に課題を回収し、それを添削なさるなかで作成され、授業の最後でお配りになられた誤答分析と優秀作品の冊子も、たいへん参考になりました。

毎回の授業のご準備たいへんかと存じます。お身体大切になさってください。

それではまた機会がありましたらよろしくお願いいたします。

本当にありがとうございました。



−−−−−−


振り返りますと木村達哉先生とお会いしたのが2008年です。

出会ってから、あと2年で10年の節目を迎えます。

そのとき、私は出会ったときの木村先生と同じ年齢になります。

さて、私は木村先生にしていただいただけのことを、その頃、世の中に対してできているでしょうか。

10年をひとつの区切りとしてこれまで歩んできました。

その歩みの中でさまざまな方と出会い、学ばせていただいてきました。

今後とも、できる限り、学んだ成果を世の中に還元していけたらと考えています。


それでは、また。


(追記)


あとは生徒諸君がどれだけ必死に復習に励んでくれるか。

ただその一点に、力の伸長の成否がかかっています。


posted by 石崎 陽一 at 17:27 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2016年05月15日

大学生による授業見学を終えて(その4)


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英語表現Uの授業に対するリアクションです。

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posted by 石崎 陽一 at 22:08 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

大学生による授業見学を終えて(その3)


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続いて英語表現Uの授業に対するリアクションです。

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posted by 石崎 陽一 at 22:06 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

大学生による授業見学を終えて(その2)


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次も同じく、コミュニケーション英語Uの授業へのリアクションです。

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posted by 石崎 陽一 at 22:03 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

大学生による授業見学を終えて(その1)


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一昨日は教員志望の大学生がコミュニケーション英語Uと英語表現Uの見学にみえ、

いつも以上に快い緊張感をもちつつ授業をさせていただきました。

生徒たちはお客さんが自由に動かれて活動の様子を間近でご覧になっているのにも気づかぬほど熱心に取り組んでいました。

普段と変わらぬ様子を見てもらえたのではないかと思っています。

−−−−−−

事後、次のような過褒なコメントをもらいましたけれども、

生徒たちのいいところを見ていただいたことはたしかではないかと感じているところです。

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posted by 石崎 陽一 at 22:00 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2015年12月30日

大阪、和歌山、そして神奈川の先生方による授業見学を終えて


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東京都に奉職して20年近くになります。この間、様々なタイプの学校で、多様な生徒に接してきました。

その都度、その学校でしかできないことを探し、与えられた場所でしっかり咲こうと努めてきました。

現在は日比谷のような生徒の賢い学校に勤める中、プレッシャーを感じつつこれまでやってきました。

英語を(いかなる理由にせよ)学びたいと思い、50分間 席に座り 黙って人の話を聞くことのできる生徒に対して自分は何ができるのか、悩み続けここまで歩んできたわけです。


何せ、誰から見ても、うまくいって当然、な環境ですからね。


本校で2回目の担任を拝命し、少しは慣れたのか、学校の最寄駅に近づくと起きる腹痛を鎮めるため水なしで飲める薬を服用する回数もいまは減りました。

しかし、自分の中には、まだ、もし、この子が、あの子が、あの先生に習っていたら…この先生に教わっていたら…という思いが消えません。

そんな中で、自分らしく、自分にしかできないことを求め、その時々に、本気で、必死で、目の前の生徒にとって真に必要なことを考え、彼らに接してきました。

その過程では、全国の先生方から、直接、間接、問わず、さまざまなことを学ばせていただいて今に至ります。

今でこそ、メルマガの発行をはじめ、日比谷の名前でいろいろな活動の場を与えていただいていますが、

上に記したような中で、自分なりに身につけ、実践してきたことをお伝えしてきたつもりです。

その流れにおきまして、11月の終わりに大阪府立高の先生、また、和歌山県立高の先生方を、12月半ばには神奈川県の私立進学校の先生方を、それぞれお招きし、授業を見ていただく機会がありました。

振替休日に、あるいは、遠方から、旅費、宿泊費を支払って見学にいらっしゃる。

それに見合う授業なのかどうか、不安でなりませんでしたけれども、幸い、好意的なコメントを頂戴しまして、少し、胸を撫で下ろしている次第です。

許可を得て、コミュニケーション英語Tと英語表現Tの授業を見学された大阪府立高の先生より寄せられたコメントをご紹介します。


考査前にもかかわらず、授業を見せていただき、また多くの参考資料もいただきまして、本当にありがとうございました。授業参観で次のような点に感銘を受けました。

1.授業の流れが大変緻密に練られていて、生徒が寝たり、喋ったりするようなスキを与えない。

2.授業のテンポが良い。

3.文法の授業では基本から応用に至るまで、何枚ものプリントで説明および演習がふんだんにできるように準備されている。ペアワークを5分刻みぐらいで入れられており、お互いに学びあえる環境にある。

四技能を満遍なく向上させることができるように考えられた授業となっているのには驚きました。

また石崎先生と生徒との間にできている絆、信頼関係ですごくいい雰囲気が教室内に充満していて、こちらまでのめり込んでしまう授業でした。



続いては神奈川県にある私立進学校の先生より頂戴したコメントです。こちらも許可を得て掲載させていただきます。


ALTとのチーム・ティーチングによるコミュニケーション英語Tの授業を、2種類、拝見させて頂きました。

1つ目の授業は検定教科書を用いたもので、(前時に日本語を用いた内容理解を済ませた上で)よりシンプルな英語による本文の英語の言い換え、Q&A、サマリースピーチの流れ。

2つ目の授業は、教科書の内容に関連した Youtube 動画(フェアトレード関係)を英語で見たうえで、「教育は途上国を発展させるための最善の手段か否か」をテーマにミニディベートという構成でした。

個人的に特に圧巻だったのはミニディベートで、生徒さんたちをALTがうまく巻き込んでいて、生徒たちの目は真剣そのもの。

何とか英語で自分の意見を伝えようと頭をフル回転して話をしていることが手に取るように伝わってきました。

ALTが中心となりながらも、お二人の連携がしっかりと取れた授業だと感じました。

12月の中旬に入っての授業で、生徒の集中力も切れがちかと思いきや、

どちらの授業も石崎先生のテンポの良い仕切りで15分おきくらいに活動内容が変わり、生徒さんたちが授業に楽しみながら没入している様子に、ただただ感心するばかりでした。

授業の進め方を学ぶ機会は必ずしも多くない中で、手探りで進めていることが多い毎日ですが、今回の授業見学は大変貴重な学びとなりました。

おかげさまでALTとのチームティーチングのイメージが随分つかめました。

あれを繰り返せばかなり力がつくだろうなと思いましたし、何より生徒さんが皆楽しそうに授業に参加していたのが印象的でした。

英語を好きになることがまず上達の一番の近道ですものね。

その他、資料を惜しみなく見させていただき、大変勉強になりました。少しずつ当校で活かしながら、改善をしていきたいと思います。



過褒なお言葉を頂戴いたしましたけれども、生徒たちのいいところを見ていただいたことはたしかではないかと感じているところです。

私にとりましては、見学の後、研究協議をさせていただく中で、自分のやってきたことの意図がよりクリアになる、そんな経験も、このたびさせていただきました。


私は、木村達哉先生と出会ってからこれまでの7年間、全国の先生方より直接、間接に学んだことを、私なりに、目の前の生徒たちに対してアレンジし、今に至るに過ぎません。

ともすれば隣の学校の先生とも一生お会いすることなく終わるかもしれないのに学校、公立・私立、地域、職種の垣根を超えこうした交流をもてる。

このような輪を作っていただいた木村先生に改めて感謝しなければなりません。


いつも本当にありがとうございます。


私は 毎日 全国の先生方から知識と智恵と刺激と元気をいただき、目の前の生徒たちに向き合っています。

ご縁を大切に、これからも精進していきたいと思っています。

原点に返り、また、初心に返り、歩んでいきたいです。


posted by 石崎 陽一 at 13:02 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2015年09月23日

鹿児島県立高校の先生による授業見学を終えて



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そう言えばまだ書いていませんでしたが、今月の初めに鹿児島県立高校の先生が授業見学にいらっしゃいまして、事後、次のようなコメントを頂戴していたのでした。

(許可を得て転載させていただきます。)


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2015年07月30日

都立他校、そして沖縄の先生方による授業見学を終えて


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東京都に奉職して20年近くになります。この間、様々なタイプの学校で、多様な生徒に接してきました。

その都度、その学校でしかできないことを探し、与えられた場所でしっかり咲こうと努めてきました。

現在は日比谷のような生徒の賢い学校に勤める中、プレッシャーを感じつつこれまでやってきました。

英語を(いかなる理由にせよ)学びたいと思い、50分間 席に座り 黙って人の話を聞くことのできる生徒に対して自分は何ができるのか、悩み続けここまで歩んできたわけです。


何せ、誰から見ても、うまくいって当然、な環境ですからね。


本校で2回目の担任を拝命し、少しは慣れたのか、学校の最寄駅に近づくと起きる腹痛を鎮めるため水なしで飲める薬を服用する回数もいまは減りました。

しかし、自分の中には、まだ、もし、この子が、あの子が、あの先生に習っていたら…この先生に教わっていたら…という思いが消えません。

そんな中で、自分らしく、自分にしかできないことを求め、その時々に、本気で、必死で、目の前の生徒にとって真に必要なことを考え、彼らに接してきました。

その過程では、全国の先生方から、直接、間接、問わず、さまざまなことを学ばせていただいて今に至ります。

今でこそ、メルマガの発行をはじめ、日比谷の名前でいろいろな活動の場を与えていただいていますが、

上に記したような中で、自分なりに身につけ、実践してきたことをお伝えしてきたつもりです。

その流れにおきまして、6月の終わりには都立他校の先生方、7月の初めにかけては興南中高(沖縄県)の先生をお招きし、授業を見ていただく機会がありました。

振替休日に、あるいは、遠方から、旅費、宿泊費を支払って見学にいらっしゃる。

それに見合う授業なのかどうか、不安でなりませんでしたけれども、幸い、好意的なコメントを頂戴しまして、少し、胸を撫で下ろしている次第です。

許可を得て、コミュニケーション英語Tの授業を見学された都立他校の先生より寄せられたコメントをご紹介します。


石崎先生、今日は、先生の落ち着き包容力のある話し方や雰囲気の中に、シャープな発問や解説の詰まった、素晴らしい授業をお見せいただきました。

生徒の自主性を信じながら考えさせ、あらゆる生徒の心をすくいながら、生徒の上を行く、という、教師としての人間的魅力に溢れる授業をみせていただきました!

石崎先生が、どんな生徒の声にも向き合えるだけ、いつも深く広く考えられていることが、滲み出ていらっしゃいました。

英語の研究授業を観る際、最近では、英語で行う授業というところに焦点が当たるものばかりを見てきていましたので、今日見せていただいた、母語を使いながら、真の、深の、内容理解を促す授業を観させていただけたのは、本当に勉強になりました。

普段、研修日をこんなに濃く過ごすことはなかなかできません。

自分にとって、素晴らしい経験をさせていただきました。

惜しげも無く、定期考査や受験生向けの学習法に至るまで、あらゆることを教えてくださり、その先生のお優しさにも(いつものことですが)感動しております。

同僚も、圧倒され、感動しながら、帰りました。

先生のクラスのスピーチは、他のクラスを圧倒していたらしいですね。o先生がおっしゃってました。コミュ英の授業が、効いている部分があるのでしょうかきらきら

今日は、きっと自分が理解できた部分には限りがありますが、認識できた範囲で、少しでも自身の授業改善に活かしていきたいと存じます。


過褒なお言葉を頂戴いたしましたけれども、生徒たちのいいところを見ていただいたことはたしかではないかと感じているところです。

私にとりましては、見学の後、研究協議をさせていただく中で、自分のやってきたことの意図がよりクリアになる、そんな経験も、このたびさせていただきました。


私は、木村達哉先生と出会ってからこれまでの7年間、全国の先生方より直接、間接に学んだことを、私なりに、目の前の生徒たちに対してアレンジし、今に至るに過ぎません。

ともすれば隣の学校の先生とも一生お会いすることなく終わるかもしれないのに学校、公立・私立、地域、職種の垣根を超えこうした交流をもてる。

このような輪を作っていただいた木村先生に改めて感謝しなければなりません。


いつも本当にありがとうございます。


私は 毎日 全国の先生方から知識と智恵と刺激と元気をいただき、目の前の生徒たちに向き合っています。

ご縁を大切に、これからも精進していきたいと思っています。

原点に返り、また、初心に返り、歩んでいきたいです。


posted by 石崎 陽一 at 14:00 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2015年05月10日

大学生による授業見学を終えて


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一昨日は教員志望の大学生が指導教官の先生とコミュニケーション英語Tの見学にいらっしゃり、

いつも以上に快い緊張感をもちつつ授業をさせていただきました。

生徒たちはお客さまが自由に動かれて活動の様子を間近でご覧になっているのにも気づかぬほど熱心に取り組んでいました。

普段と変わらぬ様子を見てもらえたのではないかと思っています。

−−−−−−

事後、90分ほど、研究協議と情報交換をいたした折り、

学生さんとその指導教官の方から、以下のような過褒なお言葉を頂戴いたしましたけれども、

生徒たちのいいところを見ていただいたことはたしかではないかと感じているところです。


研究が隅々まで行き届いているのが伝わってくる

たくさんの中で何を選び出し、どう伝えるか(凝縮するか)という姿勢が徹底している

入学して1ヶ月なのに生徒との人間関係がしっかりできている

生徒との日頃のコミュニケーションの豊富さや教室の雰囲気作りの成果が伺える

生徒とのやりとりを含めた授業テンポがいい、職人技である

授業の後半も生徒に中だるみがない

ペアワークを多用されていたが、生徒はよく取り組んでいた

生徒の発音が全体的にきちんとしていた

−−−−−−

その他、次の質問を頂戴し、それぞれにつき考えるところをお話させていただきました。

貴重な時間を割いてせっかくお越しになられたのですから、できる限りのことをして差し上げようと思いましたが、さて、どうだったでしょうか。


集団における個人的な習熟度の差に対する treatment について、組織面での支援も含め、考えと取り組みとを聞かせてほしい

授業は、一般に、説明、理解、蓄積(memorize)、練習などのフェーズに分けて考えることができる。中でも、進学校と言われる学校の授業では、蓄積と練習を生徒の家庭学習に回しがちだと思う。ところが、先ほどは授業内で蓄積と練習のシーンを確保していた。その狙いは何か。

時代の流れというのか、コミュニケーション、とか、実用性(practical)、とかいったことが授業で求められていると思うが、伝統的な指導法の中に、その辺りが融合しているように見られた。どのような配慮と工夫をされているのか。

−−−−−−

帰宅の途上、満員電車であれこれ振り返っていたのですけれども、

私は、2008年、灘校(兵庫県神戸市)の木村達哉先生にお会いして以来、


講義中心の授業ではなく、生徒の発言・議論を中心とした授業の展開を意識すること

発言すること、議論することの面白さ、つまり、教室でみんなで学習することの楽しさを体験させながら、「伝える力」を涵養すること

いかに意欲を喚起するか、意欲を喚起できる教材を用意できるか、与えられた教材でも、意欲を喚起する新たな切り口を見つけられるか、意欲を喚起する授業の展開とはどのようなものか、を、目の前の生徒の実態を踏まえて工夫すること


などを授業作りの中心に据えてきました。


7年前には見えていなかったことが、いま、少しずつ、見えるようになってきています。

「継続は力なり」ですね。


これからも目の前の生徒のために個の力を高めていくとともに、

東京都の英語教育、ひいては日本の英語教育のためにできることをしていきたいと考えています。


それでは、また。


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学問とはそれ自体が尊いものではない
学べ学べ
学んだすべてのものを
世の人のために
尽くしてこそ価値があるんだ
 (内山壽一)


posted by 石崎 陽一 at 09:40 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2014年08月10日

Nuala O'Faolain に関する映像資料等の覚え書き




授業準備の一環に海外から取り寄せていた Nuala O'Faolain(1940-2008)の著書が2冊、ようやく午前中に手に入りました。

読むのが楽しみです^^



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そして先ほど彼女に関する映像資料等を見つけましたので、備忘のため貼り付けておきます。


Nuala – A New Documentary


● Nuala Trailer




● P.S. Film Fest: Nuala




● What is it to be Irish?




posted by 石崎 陽一 at 14:52 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2014年03月29日

大学生による授業見学を終えて


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これはまだ書いていませんでしたが、先月、教員志望の大学生の方が授業見学にいらっしゃいました。

「年明け1月から受験のカレンダーが始まる」ということで、この英語Uの授業では年末から入試問題を扱っています。

教材はエミル出版の Cutting Edge 2 という薄物を使用しており、Chapter 14 を扱う2時間続きの授業をまるまるご覧いただいた次第です。


−−−−−−


3年間の指導計画のなかで、2年1月から3月までは3年4月以降への助走期間であると私は捉えており、「読ませる」ことに重点を置きつつ、だんだんと「解かせる」ことに重心を移していく心算でいます。

かけられる時間は同じですので、「解かせる」ことに重点を置くのであれば「読ませる」ことは to the point に、いわば「内容 based」な形式の授業設計になるかと思います。

その際には正確な和訳例や解答例が不可欠になります。それを補助として用いつつ、授業では要点をかいつまんだ、つまり内容を把握しつつ設問にも答え終わる授業を4月以降は展開していくことになりますので、

そのためには生徒たちが一文一文をきちんと読める力をつける総仕上げをしておかなければならないのですね。

授業で端折った部分は和訳例を見て確認させる前提でスピードを上げ、恐らくは実際の試験問題を解いている感覚で、短時間で内容をつかんでいく形式になるわけですから、まぁその前段階をいま彼らは過ごしているわけです。

見学後、次のようなコメントを頂戴しました。


−−−−−−


長文読解というのは、学校現場・予備校現場では非常に指導の別れるところだと思います。学校現場では「読ませる」ことに重点を置きますが、予備校現場ではテクニック的なもの、つまりは「解かせる」ことに重点が置かれているような気がします。

帰路でもお話ししましたように、結局のところ orthodox なものに回帰するのではないでしょうか。語源は ὀρθός(orthos)で「まっすぐ、正しい、真の」という意味ですが、的を射ていると思います。印欧語根辞典の erədh- の欄にも、upright, straight, correct の意味が載っています。結局のところ、英語はひとつなのだと思います。どのように解くか、読むのかは二の次であり、まずは「読める」力をつけるべきなのだと今回の授業を見て思いました。

きちんと意味をとり、「内容 based」で読んでいくというのは地味なやり方かもしれませんが、英語の論理構造に沿い、きちんとディスコースを意識して読むと言うことはないがしろにされているかのように思います。これはあくまで「普通」のことです。しかし、その普通のことを実際にやるのが一番難しいです。正統にやることこそが correct, right なのだとまさに言葉が語っています。

省略が何なのか、この語の表す意味は何か、代名詞が指す物は何か、など色々なことが設問として問われるのも事実ではありますが、きちんと読めばなにも気にすることがないというのが正しいと思います。ディスコースを意識した読み方ができれば、小手先のテクニックなど必要ないと思います。

ペアワークも効果的で、語彙指導も非常に効果的だと感じました。チャンツの使用で声を大きく出させるという工夫は見たことがなかったので面白いと思いました。



−−−−−−


学校と予備校では、性質というか存在意義も、費やすことのできる時間も、受講生の意識も、ニーズも、そもそもが異なります。

さまざまな学習履歴をもつ受講生を実質半年と少しで受験まで持って行く、すなわち高校3年間で段階的に行うべき指導をそのような短期間で行わなければならないのですから、

受講生の経験してきた学校現場での指導を完全否定し、自分のこの方法こそ全てであると信じ込ませる、「斬新な」手法を用いた、いわば宗教的な指導法をとるのも仕方がないことかなと同情をしたりはします。

しかし、この方の発言にもありますが、世の中に「センター英語」とか「受験英語」とかいうものは存在せず、あるのは言語としての英語だけだと思います。とにかく英語力を高めればどこの大学にだって対応できます。

対策…というか、高3は「解かせる」普段の授業に集中させ、直前期にその大学の問題に慣れさせるといった程度で良いと思います。確かな英語力があれば対応できるはずです。

英語力がなければ対策を教わってもできませんし、力があれば時間配分を身につけつつ問題形式に慣れることで盤石となるだけにすぎないですもんね。

一歩一歩、地道に歩んでいってもらいたいというメッセージを生徒たちに向けて折にふれ私は発信しています。


posted by 石崎 陽一 at 22:53 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2014年03月02日

抽象的な内容を学ぶには強力なイントロが不可欠


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英語Uの授業では CROWNUと CROWN PLUS(level 3)を読み上げ、年明けから入試問題演習に入っています。

テキストは Cutting Edge 2(エミル出版)を用いています。

先日は高崎経済大学の入試問題を扱いましたが、出だしのパラグラフがいきなりこれですので、

かなり腕に自信のある生徒たちも困惑した表情で授業に臨んでいる様子でした。


The internet's increasing appetite for electricity poses a major threat to companies such as Google, scientists and industry executives say. Leading figures have told that many internet companies are struggling to manage the costs of delivering billions of web pages, videos and files online and the pressure to deliver could even threaten the future of the internet itself. "In an energy-constrained world, we cannot continue to grow the footprint of the internet... we need to rein in the energy consumption," said Subodh Bapat, vice-president at Sun Micro systems, one of the world's largest manufacturers of web servers.


しかしその表情自体は予想通りの反応でしたので、授業の冒頭、10分程度を費やし、

あらかじめ

インターネットの歴史, インターネット利用者数の急増ぶり, web server, data center, インターネットは電力喰いモンスター, インターネットと二酸化炭素排出量(carbon footprint)の関係, Google Green, carbon accounting, carbon debt, スマートメーター

などのキーワードを基にまとめておいたハンドアウトを使って背景知識の確認と整理を行いました。

その際、ハンドアウトもただ漠然と読ませるだけでは教室の空気が沈滞しますので、ペアを組ませ、適宜こちらから発問をし、それに対する答えを見つけたら互いに発表し合うスタイルで進めました。

そして適宜こちらから指名して全体で確認をすることで緊張感を保つ。

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こうしてひと通り概略を頭に入れたところで hungry とはどういう状態を指す語かと尋ねる。

お腹がペコペコの状態だと生徒たちが答える。

それはつまり何を強く欲する状態なのかとさらに尋ねる。

食べ物を強く欲する状態だと生徒たちが答える。

hungry の名詞形は? と尋ね、生徒の答えに合わせて

hunger(for food)

と板書。

では、と注意を引き、

hunger for knowledge

とはどんなことを言ってるの? と尋ねる。

ペアで話したのち「知識を強く欲する状態」との解答が返ってくる。そう「知識欲」ね。

では、hunger for fame は? − 「名声欲」との回答。

なら、hunger for electricity は?

ここから「電力需要」を引き出し、

パラグラフ冒頭の appetite for electricity につなげて本文に入っていきました。



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このようにして切り込んだ授業を同僚の先生が見学をされており、事後、次のような感想を寄せてくださいました。


導入にまず背景知識に関わる資料を用いて、内容を頭に入れてしまう方法が効果的であった。また、発問後、一人の生徒を指名するのではなく、ペアで確認させていたのは、単位時間あたりの生徒の活動量(=学習量)としては極めて効率がよく、大いに参考にしたいと思う。


抽象的な内容を学ぶには、その分野に対する総合的な理解と理由づけが必要です。つまり、強力なイントロが不可欠だと感じています。


(追記)

increasing という修飾語が付くことによって和訳が難しくなる点について、滝沢直宏『コーパスで一目瞭然−品詞別 本物の英語はこう使う!』(小学館、2006年、pp.114-9)に詳述があります。


posted by 石崎 陽一 at 17:48 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2013年10月12日

同僚の先生による授業見学を終えて(その2)


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昨日、授業参観による校内自己研修の一環として私の英語Uの授業を見学された先生から次のようなコメントを頂戴しました。


良かったと思う点

生徒の集中力が45分間途切れない。

生徒の活動が豊富に導入されて、四技能がバランス良く伸ばされる。

生徒に考えさせる場面が散見される。

ペアワーク(音読とシャドーイング、問の解答確認など)から、生徒同士の信頼感が伝わってくる。

板書計画がとても明確になされ、とても理解しやすい板書である。

題材の英文を、入試問題の形式に準備され、予習させている。合格答案指導を既に開始している。

生徒への指示(黒板に注目、ハンドアウトに下線を引く、発話させる、答えを発表させるなど)が非常に明快で、生徒も瞬時に応じている。


不足していると思う点

なし。


総合的な所見

2年生後期の授業として、大学入試問題を意識した教材のご準備や、一方で音読やシャドーイングの量を維持される展開に、また、生徒の集中を持続させる工夫に、ただただ、感服するばかりです。

大変に貴重なハンドアウトも大事に保管します。ありがとうございました。


まぁ「私の授業」というよりかは「生徒たちの素晴らしさ」を見ていただいた、といったところでしょうか(笑)。

とは言え、

ここ数年間は教え込むのではなく生徒に考えさせる授業の展開が私の課題の一つであり、常に悩み続けていましたので、上記のお言葉がたいへん励みになった石崎です。

これからも目の前の生徒のために個の力を高めていくとともに、

東京都の英語教育、ひいては日本の英語教育のためにできることをしていきたいと考えています。

しかしまぁ、プロが見ている中での授業は何度やっても緊張するものですね^^;


(追記)

来週の月曜日は授業公開日になっていまして、中学生やその保護者の方、在校生の親御さんなどが多数ご来校されます。

また普段どおりの授業をお見せできればと思っています。


posted by 石崎 陽一 at 05:40 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

同僚の先生による授業見学を終えて(その1)


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昨日は同僚の先生が私の英語Uの授業を参観にいらっしゃいました。

素材は CROWNUの第5課、第3節、第4節を扱い、45分間の授業を次のように進めました。


1.前時の復習(8分)

音読により学習内容の想起を促す。前時には第1節、第2節を扱った。その復習として第1節(総語数 192)の音読を行う。生徒を起立させてペアを組ませ、一方が英文を音読し、他方がそれをシャドーイングする。終了後、役割交代。大きい声を出さなくてよいから発音やリズム、リエゾンなどに留意、コンテンツを音に乗せる意識を大切にして活動を行わせる。


2.本時に扱う学習素材の導入(5分)

問答による内容の概要把握、速読による情報検索をさせる。教科書を開かせ、本時に扱う素材について内容を問う質問を2つ日本語で示す。「terraforming とは何か?」「火星の気温を20度上昇させるとどんなことが生じるか」という問いの答えとなる箇所に下線を引かせる。その後、それぞれの問いに対する答えを日本語でまとめさせる。まとめた答えをペアで披露させ合う。


3.素材の学習@(20分)

語彙・文法・表現、内容の詳細理解を促す。精読用のハンドアウトの設問に対して解説を加える。このハンドアウトは事前に配布し、計時をして設問に対する解答を作成した上で教科書等を用いて自分のできる範囲で答え合わせを済ませ、疑問点を洗い出して授業に臨むよう指示をしてある。私としては、説明すべき項目を厳選し、説明の方法もシンプルかつコンパクト、そしてイフェクティブを心掛け、口頭とハンドアウトと黒板とを適宜使い分けることで時間短縮をしたりメリハリと緊張感を生み出したりすることを意識している。(間違ってもだらだらとしゃべり続けないように注意している。)適宜ペアワークを取り入れることで展開に変化をつける。

精読用ハンドアウト.pdf

語彙・表現・文法.pdf


4.素材の学習A(17分)

音読により学習内容の定着を図る。対訳形式のハンドアウトを用いる。まず、和訳を目で追いながら流れてくる英文の音声を聞かせる。意味と音のすり合わせをさせる。次に、起立させ、英文を見ながらシャドーイングさせる。最後に各自読みをさせる。(音読終了後は着席させるが、着席後も音読を続けるよう指示をしている。)教科書・ハンドアウトを伏せさせ、英文の音声をシャドーイングさせる。

音読シート.pdf


posted by 石崎 陽一 at 05:25 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする

2013年07月21日

教員の研鑽は必要不可欠である


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柏野健次『英語語法詳解 英語語法学の確立へ向けて』(三省堂、2012年)より備忘のため書き留めておきます。


どんな教員も初めから100%の英語の知識を持っているわけではない。しかし、教え始めたころの知識しか持っておらず、英語の変化に無関心でいると、自分でも不安になりながら授業を進めることとなる。教育の目的が真実を教えることであれば、自信を持って教えるためにも教員の研鑽は必要不可欠である。

具体的には、教員はペーパーバック、新聞、雑誌を読むなどして常に生の英語に触れている必要がある。そこで何か疑問を感じたら身近なネイティブ・スピーカーに聞くか、インターネット上の WordReference などに投稿して回答を得るなどの努力をしないといけない。
(p.312)


いわゆる「受験英語」というのは間違ったことを教えている場合がある。このような英語を身につけても、それは日本でしか通用しない、しかも日本人同士でしか通用しない、いわば「鎖国英語」であるから何の役にも立たない。「鎖国英語」は教える側の人間が研鑽を積まず、教えられたようにしか教えないことから生じる弊害である。(p.20)


posted by 石崎 陽一 at 12:39 | Comment(0) | 日々の授業 | 更新情報をチェックする
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