2018年08月26日

名詞の前に現れる過去分詞、使用の適否の基準


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形容詞の前置修飾と後置修飾の関係で the murdered man は可だが the killed man は不可という記述を見かけます。

なぜ the killed man が不可なのでしょうか。

ーーーーーー

情報不足だから、というのがその理由です。

よって、the brutally killed man とは言うことができます。

実際、google の edu domain には an unjustly killed man の例が見つかります。

the murdered man が可能なのは

murdered のなかに unlawfully and intentionally という副詞の意味が含まれているから

なのですね。

したがって、the killed man も情報不足を brutally や unjustly などの副詞で補えば容認可能となる由。


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以上、『英語基本動詞辞典』(研究社、p.804)に依拠して記述しましたが、

過去分詞が形容詞として名詞の前に現れることのできる条件については、

荒木一雄 監修・有村兼彬・天野政千代 著『英語の文法』(英潮社、1995年、p.138)にも言及があります。

同書は

修飾語の意味内容が豊かになって有意義な特徴づけができるようになれば文法的になる(p.138)

という述べ方をしています。

よって、a made watch はNGで a well-made watch はOK。

a constructed sentence の constructed は「よくできた」を含意ゆえOKと記しています。


(追記)

『英語基本動詞辞典』に記載との情報は語法研究の第一人者でいらっしゃる先生からご教示いただきました。

この場を借りて改めて御礼申し上げます。


posted by 石崎 陽一 at 11:17 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする
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