2017年03月06日

「私は彼らを怒らせるようなことは一切言わないように気をつけた」という日本語の英訳


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私は彼らを怒らせるようなことは一切言わないように気をつけた。

という日本語を以下のように英訳するとします。


さて、以下の(a)〜(f)の英訳、それぞれの適否はどうでしょうか?

(a)I was careful to say nothing that made them angry.

(b)I watched my tongue so as not to say a single word that would make them angry.

(c)I was careful not to say anything to make them angry.

(d)I was careful not to say what would made them angry.

(e)I paid attention so as not to say anything that would make them angry.

(f)I was careful about not saying any words that would make them angry.


−−−−−−


(a)I was careful to say nothing that made them angry.

不適です。

彼らを怒らせることになるかもしれないのは先の話ですから made を would make に修正します。

文全体が昔の話をしていますから、will make に時制の一致を施して would make とする点に注意です。


(b)I watched my tongue so as not to say anything that would make them angry.

適切です。

「 do しないように」の意を伝えるのに not to do で表せるのは(a)のように be careful(または take care)の直後に添える場合です。

(b)の訳出では be careful(または take care)ではなく watch を用いていますので、so as または in order を not to do の前に付して「 do しないように」の意を表す必要があるのですね。


(c)I was careful not to say anything to make them angry.

適切です。

to 不定詞は助動詞(ここでは would )を含む節に相当する内容を伝えることができるからです。


(d)I was careful not to say what would made them angry.

不適です。

what を用いると

a specific, clearly defined, limited, and previously understood set of the only things that would make them angry

を示唆することになります。

よって、訳者の意に反して(d)は

「私は彼らを怒らせるあのことは、言わないように気をつけた」

という意味を表してしまうのですね。


(e)I paid attention so as not to say anything that would make them angry.

不適です。

ここで paid attention を用いると、

「周りの会話に注意を払って、皆の話していることを真面目に聞いていた」

という意味になってしまいます。


(f)I was careful about not saying any words that would make them angry.

不適です。

話すことの内容の問題であり、語彙の選択の問題ではありませんので…。

(g)I was careful about not saying things that would make them angry.

または

(h)I was careful about not saying anything that would make them angry.

ならOKです。



(追記)

他には

(i)I took care not to say anything which would make them angry.

(j)I spoke carefully so that I wouldn’t say anything that would make them angry.

などと訳出することもできます。


posted by 石崎 陽一 at 20:01 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする
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