2016年03月19日

大英博物館を「貸し切る」


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(クリックすると拡大します)



Google Cultural Institute はグーグルが無料で提供しているサービスです。


世界各地の博物館や美術館、資料館の展示物や所蔵品をデジタル化し、オンラインで自由に検索し閲覧することができます。


私たちは自宅に居ながらにして、アート作品や歴史的資料を高解像度の画像で 一点一点 鑑賞したり、

館内全体を Google Street View のように360度のパノラマ画像で見て回ったりすることができます。


Google Cultural Institute はいわばバーチャル博物館であり、バーチャル美術館であり、バーチャル資料館です。



BM.JPG
(クリックすると拡大します)



大英博物館は昨年秋にこの Google Cultural Institute と提携し、オンラインの閲覧サービスを行っています。


現在、所蔵品のうち、約4,700点の展示アイテムが写真撮影されて公開されているほか、

館内のストリートビューが供され3Dオブジェクトのバーチャル展示がなされています。


画像には訪問者が写っていないため、あたかも大英博物館を貸し切っているかのような気分になります^^


検索は画面上部左端にある検索窓にキーワードを打ち込んで行います。

例えば、The Franks Casket を指定して Enter キーを押すと以下のページにジャンプするというわけです。



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The Franks Casket は鯨の骨でできた小箱です。

六面のうち五面に、半レリーフの絵とルーン文字の碑文が刻まれています。



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Google Cultural Institute の画面に提示されるのは高解像度の画像ですので、このようにズームアップをしてひだの細部まで眺めることができるのですね。


なお、画面左上にある「詳細」ボタンをクリックすれば簡潔な説明が作成日、実際のサイズ、寄贈者、登録日、各種データとともに現れ便利です。


(追記1)

Karl Schneider, "Zu den Inschriften und Bildern des Franks Casket und einer ae. Version des Mythos von Balders Tod", Festschrift für Walther Fischer(Heidelberg, 1959, pp.4-20)に依拠して The Franks Casket について述べておきます。

この小箱は1857年にその存在が知られるところとなり、1867年に A. W. Franks によって大英博物館へ寄贈されたことから、彼の名にちなんで Franks Casket と名づけられました。

1890年にフィレンツェの国立博物館でそれまで欠けていた右面が発見されて以来、とりわけ学問的にきわめて旺盛な好奇心を引き起こしてきました。

この小箱は初期アングロ・サクソン文化を示す証拠としては、おそらく最高の魅力をそなえたものであり、

ルーン文字学の上でも、言語学の観点からも、また伝承学史的にも芸術史的にも、問題が多々そこには現れています。


(追記2)

関連記事はこちら。

The British Museum: A Museum for the World
A New Site Lets You Walk the British Museum From Your Couch
大英博物館 All About



posted by 石崎 陽一 at 13:27 | Comment(0) | 愛用の(学習用)サイト | 更新情報をチェックする
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