2016年02月21日

TILT(translation and interpreting in language teaching)


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鳥飼玖美子『本物の英語力』(講談社現代新書、2016年)より備忘のため書き留めておきます。


つまり日本に暮らしていて英語を学ぶことは、「外国語」として英語を学ぶわけで、英語が主要言語である社会で日常的に使わざるを得ない「第二言語」として英語を学ぶわけではないので、必要度は低く、接触する機会も極めて少ないのです。ふだん使わないのですから、上達しないのは当たり前です。(p.16)


「コミュニカティブ・アプローチ」では、もともと母語の使用を禁止してはいないのですが、英語圏で移民や留学生を対象に教える場合は、学習者の母語が多様なことから、学んでいる外国語(英語なら英語)を教室内言語として使用することになります。モノリンガル(一言語使用)の指導法といえます。ところが最近では、母語も使ってのバイリンガル(二言語使用)指導が見直されています。英語学習でも、これまではオール英語(all in English)が効果的とされてきましたが、無理して一言語にしなくても、必要に応じて母語を使用した方が理解が早いという反省が生まれており、母語使用を積極的に認めることの重要性が指摘され始めました。

さらに進んで、海外の言語教育界では、「訳すこと」の効用が見直され、TILT(translation in language teaching/ translation and interpreting in language teaching)として「通訳翻訳を導入した外国語教育法」が盛んに研究され始めています。
(p.80)



posted by 石崎 陽一 at 18:04 | Comment(0) | 最近読んだ本からの気づき | 更新情報をチェックする
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