2015年09月25日

あなたのやり方は間違っているかも!? − 効果的な暗記の方法


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効率的な勉強法に関する研究成果が Science 誌(2008年2月15日号)に掲載されています。


Jeffrey D. Karpicke, et al., The Critical Importance of Retrieval for Learning という論文によれば、

効率的な勉強法とは、


同じことを反復して学ぶ(暗記)より、
思い出すこと(テスト)を重視したほうがよい



とのことです。


実験は非常に単純で、


アメリカの大学生にスワヒリ語の単語40個を1週間かけて覚えさせる


というものです。


ここでは毎日単語の暗記(覚える)とテスト(思い出し)を行わせるのですが、

それぞれ毎日のテストの結果に基づいて、次の日の勉強方法を以下の4つのグループに分けます。


1.毎回すべての単語を「暗記」

➔ 「テスト」


2.前回のテストで間違った単語のみ「暗記」

➔ 「テスト」は全単語について毎回行う


3.「暗記」は全単語について毎回行う

➔ 前回のテストで間違った単語のみ「テスト」


4.前回のテストで間違った単語のみ「暗記」

➔ 「テスト」



そして1週間後に全単語についてもう一度テストを行うのですね。


さて、成績がよかったのはどのグループでしょうか?



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もちろん、


1が最も時間をかけているので成績がよく
(8割以上の正解率)、

4が最も手抜きの勉強なので成績が悪かった
(3割の正解率)



のは当然です。


しかし、驚くべきことに、


2と3を比べると、2の勉強方法のほうが明らかに成績がよかった


そうなのです。


すなわち、


いったん覚えた単語は、再暗記するよりも、テストで確認していったほうが定着はよかった


という結果になったというわけです。


2の成績は、1とほとんど同じですので、


勉強の効率を考えますと、2が最も時間を節約し、かつ成績もよかった学習法


と言うことができるでしょう。



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ほとんどの人は、


覚えなければならない単語はひたすら暗記する


という勉強方法をとっていると思われますが、

如上の研究によると、実はそれは間違いで、


暗記よりもテスト形式で思い出す


勉強法のほうが定着はよいというのです。

もちろん現実には、なかなか「暗記」と「テスト」を明確に区別するのは難しいかもしれませんけれども、

例えば、次のようなことが言えると考えられます。


教科・科目にもよりけりだが、試験勉強をする際には、ひと通り教科書を読んだら、ただ教科書を繰り返し読むより、練習問題を解き漁ったほうがいい。


また、可能であれば、


(人に話すなど)その知識を思い出す機会を意図的に作るといい。



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今回は、Science 誌の論文に基づき、

勉強で暗記をするときは、


覚えることよりも、思い出す努力をすることが重要


という話をご紹介しました。

暗記に悩んでいる方は、この結果を参考に勉強方法を少し変えてみられるとよいかも知れませんね。

ただし、理解を伴わない暗記は忘れるのも早く、その意味では意味がないこともお忘れなく。

それでは、また。



posted by 石崎 陽一 at 13:09 | Comment(0) | 語彙の学習・指導 | 更新情報をチェックする
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