2015年09月13日

NHK放送文化研究所の「ことばの研究」


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突然ですが、皆さん、「奥深い」「共存」をそれぞれ何と読みますか?


連濁と漢字音の読みとに関するある調査によれば、

「オクブカイ」と連濁形で発音する人が圧倒的に多く、漢字音の読みについては「キョーゾン」が多数派だったそうです。


上記の語はほんの一例ですが、NHK放送文化研究所はこうした「ことばのゆれ調査」を実施、結果を分析して


「なるべく例外を少なくしていく動き」(=長いものに巻かれていく形で変化する)という傾向


を明らかにしています。

専門用語でいう analogy(類推)の作用の一例ですね。


NHK放送文化研究所のホームページことばの研究のコーナーには興味深い記事が満載、愛読しています。


(追記)

同コーナーにおける「ウサイン・ボルトの “ I ” は、なぜ『オレ』と訳されるのか」という記事も、役割語という概念を用いて分析がなされており、たいへん面白かったです。

なお、役割語(role language)という概念について、この概念の導入者である金水敏氏は、『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』(岩波書店、2003年、p.205)において

ある特定の言葉遣い(語彙・語法・言い回し・イントネーション等)を聞くと特定の人物像(年齢、性別、職業、階層、時代、容姿・風貌、性格等)を思い浮かべることができるとき、あるいはある特定の人物像を提示されると、その人物がいかにも使用しそうな言葉遣いを思い浮かべることができるとき、その言葉遣い

を役割語と呼ぶと定義しています。

また、金水敏 編『役割語小辞典』(研究社、2014年、pp.v-xv)には、役割語の分類と歴史的な形成・継承・拡散の過程の略述があり便利です。



posted by 石崎 陽一 at 12:25 | Comment(0) | 愛用の(学習用)サイト | 更新情報をチェックする
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