2015年07月30日

ラテン語の動詞 manere(残留する)にまつわる英語


indivisamanent.jpg
(retrieved from:http://is.gd/z7Ywwn



ラ・サール中学・高等学校(鹿児島県)の校舎には

indivisa manent

というラテン語が掲げられていると聞きました。

英語に直訳すれば

They remain undivided.

となります。

(ちなみに、この句は family motto of St. John Baptist De La Salle なのだそうです。)

−−−−−−

さて、この a Cathoric, Latin phrase に見られる manent は

「留まる、残る」の意の第二曲用の動詞 manere の直説法・能動相・現在、三人称複数の形です。

このラテン語の動詞 manere から派生した英単語には以下のようなものがあります。


remain((居)残る、留まる)

「残留する」という原義を留めています。


remnant(残り(物)、余り)

文字通り「残っている物」ですね。


permanent(永久の、常設の、常任の)

per- が「ずっと」の意ですから「最後まで留まる」が原義です。


あと、これは意外に思われるかも知れませんが、mansion も同根語なのですね。


mansion(大邸宅、館)

「留まる場所、滞在地」が原義です。(今は廃語ですが、かつては「滞在」の意で用いられていたようです。)

ちなみに、フランス語の maison は大邸宅ではなく普通に「家」を表すそうですね。

−−−−−−

一見、姿の異なる語同士が相互に連想の糸でつながっているというのは、本当に、面白いと感じます。


(追記)

Carl Darling Buck, A Dictionary of Selected Synonyms in the Principal Indo-European Languages: A Contribution to the History of Ideas(Chicago UP, 1949; paperback edition, 1988, p.836)は印欧祖語の *men- 'remain' は同じく印欧祖語の *men- 'think' と ultimately the same である可能性を指摘しており興味を引かれました。動き回りながら沈思黙考はできませんからね^^


posted by 石崎 陽一 at 10:09 | Comment(0) | 語源の話 | 更新情報をチェックする
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