2015年01月18日

長めのテキストを整える − closing のかけ方


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日向清人先生から教わったなかに、長めの文章における最終パラグラフのまとめ方があります。


詳細は『即戦力がつく英文ライティング』(DHC、2013年、p.173)および『即戦力がつく英文法』(DHC、2014年、pp.431-2)に記されている通りですが、

土曜ライティング講座でも先生は

文章の最終パラグラフの最後は自己主張のある一文で締めるのが定石である

と強調しておられました。


例えば、ある文章の最終パラグラフとして書かれた次の英文をご覧ください。


To sum up, it certainly is not the most popular musical instrument, yet the basoon is still essential in many of the classical music pieces. With its unique characteristics, it will endear itself to all the classical music fans in the world for years to come.


この最終パラグラフ、すなわちこの文章全体の末尾が

「ユニークな特性があるので、バスーンはこれからも長くクラシックのファンに愛されることだろう」

というセンテンスで締め括られています。


そうは思わないと思う人もいっぱいいるだろうけれども、それを押し切って、すごく自己主張のある一文が据えられている。


日向先生によると、

サイエンスの論文ではありませんから、これくらい大胆にやったほうが big bang が得られる

とのことでした。


このように、量のあるテキストを整えるにあたり、closing のかけ方として、

どんと印象づけて余韻を残す(Present the conclusion with a bang.)

のが効果的な手法であると実感し、学んだ次第です。


(追記)

以前、このブログで、指導の参考になるかと、ライティングに関しまして、自身の学習履歴を振り返ったことがあります。

学部時代のライティングの授業のこと(その1)

学部時代のライティングの授業のこと(その2)

英語学習の方向性の正しさに対して確信を抱いた機会のこと

ところが、私の記憶が間違っているのかも知れませんけれども、長めのテキストを整える closing のかけ方について指導を受けた(書物で学んだ)のは初めてで、非常に新鮮に感じました。

そして、closing のかけ方、という観点から実際に他の文章を読んでいきますと、出てくる、出てくる、好例がたくさん見つかる。目に飛び込んでくる。

著者たちの工夫の跡が見て取れるのですね。

人は認識しているものしか認識できないのだということを再認識しました。


posted by 石崎 陽一 at 21:57 | Comment(0) | 作文の学習・指導 | 更新情報をチェックする
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