2014年12月15日

ローマ数字(Roman numerals)


clock.jpg



数字はものの数や量を表すのに用いる基本となります。

この数字にはたくさんの体系がありますけれども

1, 2, 3, 4, 5,...

というアラビア数字(算用数字)の体系や

一、二、三、四、五、…

という漢数字の体系などが私たちにお馴染みですね。

また、これらに比べると見かける頻度は低くなりますが、

T, U, V, W, X,...
@, A, B, C, D,...


というローマ数字の体系があります。

この記数法はヨーロッパで2千余年間も行われ、
現在のアラビア式よりは、はるかに長い間使用されていたとされます。

しかし、現在では、冒頭の画像のように

大型時計の文字盤

で用いられるほか、

帝王や戦争の名称、書物の巻や章、扉に印刷する発行年、前付けの頁

などに使われる程度、その使用が極めて限定的ですので、

出会う機会が少なく、したがって、なかなかきちんと学ぶことがなかったかもしれません。

書くことは滅多にありませんけれども、出会ったときのため、知識として覚えておいて損はありません。

そこで、今回はローマ数字の読み方をご紹介したいと思います。


roman_numerals_chart.jpg
(クリックすると拡大します)


私たちが普通見かけるローマ数字は

T(1), X(5), ](10), L(50), C(100),
D(500), M(1,000)


という7つの数字の組み合わせになっています。
(ちなみに、零はありません。)

すなわち、ローマ数字の表記法では、

T(1), X(5), ](10), L(50), C(100),
D(500), M(1,000)


という数字が

左から大小の順に並んでいたり
同じ数字が並んでいたりしたら加えた数を、

小大の順に並んでいたら引いた数を、

それぞれ表すのですね。

例えば、次のように、です。

Y=5+1=6
]]U=10+10+2=22
W=5-1=4


(なお、X, ], C, Mの上に線を引くとそれぞれを1,000倍した数になりますが、あまり使われません。)







(追記1)

ローマ数字の起源について、もとはローマ字なのだが、何かの都合で、それがローマ数字として用いられるようになったのだろう。そう考える人もいるかもしれません。しかし、そうではないようです。




(追記2)

ローマ数字が帝王や戦争の名称に用いられた際、読み方に注意が必要です。

King Henry [(=the eighth)
World War U(=two)


数世代にわたって同じ名前を持つ人に関しては数字をローマ数字にする、ということで言えば、歌舞伎役者などもこの言い方になります。

The late Kikujiro Y was a great Kabuki performer.
(故六代目菊五郎は偉大な歌舞伎役者であった)


『数の英語《新版》』(ジャパンタイムズ、1995年、pp.55-6)に上の例文を含め、ローマ数字を含む好例が挙げられており参考になります。


(追記3)

時計盤におけるWという文字にまつわる興味深いエピソードが、井上義昌『英米故事伝説辞典 増補版』(冨山房、1980年、p.460)に紹介されています。


(追記4)

インドに始まったのにアラビア数字(Arabic numerals)と呼ばれているのは、アラビア人がヨーロッパに伝えたことによるのだそうです。


(追記5)

本記事の執筆にあたり、以下の文献を参照しました。

井上義昌『英米故事伝説辞典 増補版』
(冨山房、1980年、pp.460, 538-9, 543)
上野景福『英語語彙の研究』
(研究社、1980年、pp.204-6)
加藤良作『数詞って何だろう』
(ダイヤモンド社、1996年、p.9)



posted by 石崎 陽一 at 10:48 | Comment(0) | 英語雑記帳 | 更新情報をチェックする
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