2014年08月24日

宇宙の中に完全なものなどない


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渡部昇一 編『ことばコンセプト事典』(第一法規、1994年、p.A)より備忘のため書き留めておきます。


三宅雪嶺が明治42(1909)年、日本哲学史上画期的な大著『宇宙』を書き上げた時、跋文の中に「……筆せし後に新想新材を獲、獲るが儘に改むれば、更に新なるを獲、幾回改刪するも遂に完成を認むる能はず。完成を認めずんば世に公にせずと定めんか、永遠に公にすべからず」と言い、荀子の「天地に全功なし」ということばを引用している。これは、「宇宙の中に完全なものなどない」という意味であろう。私は執筆者の方々に何度もこの「天地に全功なし」ということばをモットーとすることをすすめ、とにかく全力を尽くして調べ考えた以上は、限りなき完全を求めることを一時停止して原稿を書き上げることを求めた。


(追記)

私の手元にある版(三宅雄二カ『宇宙』(政ヘ社、1909年再版))では、当該箇所は622ページに記載されています。


宇宙跋文.JPG




posted by 石崎 陽一 at 16:38 | Comment(0) | 今日知ったこと、得たこと | 更新情報をチェックする
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