2014年01月24日

多義語の覚え方(その6)


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多義語の中にはその語が本来持っている一般的な意味を種々の特別な意味に発展させたものがあります。

これは例えば、元来物質名を意味する語が、それでできている製品を示すのに用いられるような場合です。

glass は「ガラス」の意味の他にそれぞれの文脈に応じて、「コップ」(この意味はさらに発展してその中身を指し「酒」の意味になります)「鏡」「窓ガラス」「望遠鏡」「晴雨計」などを意味し、複数形で「眼鏡」「双眼鏡」などの意味となります。

また、iron(鉄)は「アイロン」「焼印」「アイアン(鉄頭のゴルフクラブ)」「もり(harpoon)」を、複数形で「足かせ、手かせ(getters)」「あぶみ(stirrups)」の意味となり、俗語ではさらに「火器、銃」などの意味になります。

これらはいずれも語の有する本来の物質的意味が拡大されて製品の名称になったものであり、英語の語彙の中に広く見いだされるものです。

これまでの説明からおわかりのように、単語の現在の語義はその単語の過去における種々の複雑な意味変化に基づくものであり、その正確な意味の把握には、それらの語義構造の型をよく研究する必要があります。

そしてこの語義構造の型を学ぶことによって、単語の持つ種々の異なった意味を系統的に整理、分類することができるのであり、複雑な意味の総体である多義語の負担もはるかに軽減されるに違いありません。


posted by 石崎 陽一 at 06:59 | Comment(0) | 語彙の学習・指導 | 更新情報をチェックする
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