2014年01月18日

Every cloud has a silver lining.


裏地.png



スーツで生地と言えば、多くの場合、表地を指します。

表地は、スーツを着た状態で最も目立ち、最も多くの面積を占め、全体の雰囲気を作ります。

しかし、あまり意識されない生地がもう一つあります。

そう、裏地です。

表地は滑りにくいため、特に袖を通す際など、裏地がないと引っかかってしまいます。

また、裏地がないと、皮脂や汗、衣服とのこすれによる摩耗で表地が汚れてしまいます。

着やすくする、表地を汚れや摩擦から守る、こういった役割が裏地にはあるのですね。



a silver lining.jpg



silver lining はもともと服などにつけて上記のような役割を果たす「銀の裏地」のことを指していましたが、

比喩的には「絶望や不幸の中での明るい望み」の意味に使われています。


With the California unemployment rate at more than 12 percent, some are finding that being out of work has a silver lining: more time to get in shape and improve their health.(COCA)

Sure, you're discouraged, but don't give up yet. That silver lining is up there somewhere.(E-DIC)



では、どうして silver lining(銀の裏地)に「希望」という意味が生じたのでしょうか。

それは、次の諺があるからです。


Every cloud has a silver lining.


もちろん、ここでいう silver lining とは、暗雲といえどもそれに強い太陽の光が当たると、その雲の切れ目などの上層部が日光を反射して白く輝くことを言ったもの。

たとえ最悪の状況でも、それを埋め合わせるような良い面があるということです。

不幸や災難のどん底にも、一抹の光、一縷の望みがあるというのは、どんなにか心強いことでしょう。


posted by 石崎 陽一 at 13:31 | Comment(0) | 語源の話 | 更新情報をチェックする
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