2013年08月28日

日本人のための英文法、という視点


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以前、記事でも取り上げましたが、

Google Scholar は無料で使える論文検索データベースです。

今日、このサービスの検索窓に“江川泰一郎”と打ち込みまして、

「英文法今昔」と題する講演録の存在を知りました。

こちらをクリック。)

1995年5月20日に東京は拓殖大学で開かれた日本英語教育史学会第11回全国大会における

江川泰一郎先生(東京学芸大学名誉教授)による記念講演を抄録したもので、

『日本英語教育史研究』(Vol. 11(1996), pp.81-92)に掲載されたものです。

なかでも、次の箇所に関心を引かれました。


このように、デクラークの文法と僕の文法は、これ以外でもほとんど同じだと思う記述が何カ所もあるんですね。これはデクラークもベルギー人ですから英語は母国語ではない、僕ももちろん英語は母国語ではない。そこで、疑問に思う点は共通しているのではないかと思います。だから私は、「日本人のための英文法」ということをよく考えるんです。やはり何を疑問とするかということです、そしてこういう点はもっと説明がほしいんだと言う所は母国語の文法書からはなかなか出てこないんですが、たまたま出てくることもあってうれしくなります。昔の人が良いことを言っているのが随分あるのに、今までそれに気づいていないのはおかしいなと思い、僕の本にも髄所に載せたわけです。しかしむしろ、母国語の文法書ではちょっとしか書いてないのが普通なんで(中略)そのちょっとしか書いてないところをこちらは広げていって、そしてこういうなんだと説明する必要があろうと、そういう事が私の仕事だと思って今までやってきました(後略)(p.92)


外国人(日本人)だからこそ抱く疑問から出発し、温故知新の精神で国内外の文献の渉猟を行う。

これは私たちが英文法の指導に臨むにあたり意識するべき姿勢だと強く感じています。


posted by 石崎 陽一 at 14:02 | Comment(0) | 今日知ったこと、得たこと | 更新情報をチェックする
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