2013年08月21日

women における発音と綴字の乖離


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women における発音と綴字の乖離について、

荒木一雄 監修・水鳥喜喬・米倉綽 著『中英語の初歩−英語学入門講座・第5巻』(英潮社フェニックス、1997年、p.124)より備忘のため書き留めておきます。(下線部は現筆者による。)


OE では単数 wīfmann, 複数 wīfmenn であったが、いずれも逆行同化(regressive assimilation)−後続音 [m] の影響により [f] ➔ [m]−により、wimman, wimmen となった。ME にはいると、前者は語頭の [w] の影響で [i] が [u] という円唇母音へ変化した。この [u] はフランス語の影響で <o> と綴られwoman となった。しかし、複数形は [w] の影響をうけなかったので、[i] のまま保たれたが、綴字だけは単数形の影響をうけて women に変えられた。


(追記)

下線部について、堀田隆一先生による次の記事は中英語期の写字生による minim avoidance によると指摘しています。

woman の発音と綴字


posted by 石崎 陽一 at 14:40 | Comment(0) | 英語史的な説明 | 更新情報をチェックする
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