2013年07月07日

英語の主な句読法とその用法(イタリック体の巻)


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イタリック体(斜体字)


現在一般に使われる英語の印刷字体にはローマン体(roman type)とイタリック体(italic type)があります。

基本となる、直立した字体がローマン体で、右に傾斜している方の字体がイタリック体です。

後者は、その傾斜しているという特徴から、斜体字とも呼ばれます。


1.本や新聞・雑誌、映画や演劇、絵画や彫刻、楽曲などのタイトルの表記

● Microsoft and a group of US media companies back the publication of a parody of Gone With the Wind.
(マイクロソフトおよび米国のメディア・グループは、『風と共に去りぬ』のパロディ版の刊行を支持している)


the Bible や the Talmud のような聖典を例外として、本のタイトルはイタリック体で表記することになっています。

なお、手書きの場合は下線を引いて済ませます。

● Microsoft and a group of US media companies back the publication of a parody of Gone With the Wind.


2.まだ充分に英語化していない語句、あるいは外国語として意識されている語句の表記

● We paraded through the town carrying a mikoshi.
(私たちは「御輿」をかついで町をねり歩いた)


sushi, tempura など英語文化圏ですでに定着した語はイタリック体にしなくてもいい。

judo のように、英語の辞書にも採用され、judoist「柔道家」という派生語までできている場合もあります。


3.単語そのものが問題にされる場合の表記

● What is the Japanese word for etymology?
(英語の etymology にあたる日本語は何ですか?)


このような場合、イタリック体の単語をそのまま日本語に置き換えて、「語源にあたる日本語は何ですか?」などと訳さないように注意。

訳例のようにイタリック体の単語をそのまま残して訳す必要があります。


(追記1)

本記事の執筆に際し、以下の文献を参照しました。

綿貫陽・マーク・F・ピーターセン『シリウス総合英語』(旺文社、2000年)
畑中孝實 監修・稲盛洋輔 著『英語の句読法辞典』(インターワーク出版、2003年)
村上陽介『英語正読マニュアル』(研究社、2000年)

(追記2)

he is something で he がイタリック(斜体)の「強調」は、日本語の活字に斜体がないため、「人間そのものがすばらしいということだ」など、下線によって強調の意を表すことがありますが、翻訳書では「そのもの」の上に傍点を打って表現するのが一般化しているようです。


posted by 石崎 陽一 at 11:30 | Comment(0) | 句読法 | 更新情報をチェックする
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