2012年11月17日

『英文法小事典』(北星堂、1991年)


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『英文法小事典』(北星堂、1991年)を愛読しています。

以前も記事に取り上げたことがありますが、

今回は別の観点から愛用のわけを記したいと思います。


まず、本事典には日本語と英語とを対比した記述が見られ、興味深いです。

例えば、be/Ordinary verb(be動詞と一般動詞)の項目(p.40)において、


英語のbe動詞と一般動詞の相違は、日本語では「です」と「ます」との相違に反映されることが多い。


として、


I am a student.(私は学生です
I study English.(私は英語を勉強します



などの例を挙げて説明しています。

英語が苦手な学習者は時として

*I am study English.

などの誤りを犯しますが、これは日本語で言っても

「私は英語を勉強しますです

となっておかしくなることがこの説明によると明瞭となります。

また、Progressive form(進行形)の項目の終わりの部分(p.223)では


進行形を日本語になおすとき、「〜している」ではなく、「〜しているところです」と訳せば、その文意を把握することができるだけでなく、かなりの精度で進行形にならない英語の動詞を予測することが可能である。


と述べられるなど、日本語をうまく用いた形での英語の指導のヒントも提供してくれます。

このように、本事典は学習者のみならず、教授者にも利用価値の高いものです。


(追記)

Grammar(文法)の項目(p.113)には次の記述があり、我が意を得たりと感じています。

外国語を学ぶ際には、まず文法の概略を学んだのちに、語彙を増やしつつ、実際に使われている表現を借用することが大切である。いきなり外国語の表現を覚えようとしても、文法の概略を終えていなければ、なぜそのように言うのかを理解できず、記憶があやふやになったとき確認・修正できない。文法はいったん獲得すれば、間違いの理由が理解でき、さらに、以前に聞いたり読んだりしたことのない文にも応用できるのである。


posted by 石崎 陽一 at 23:22 | Comment(0) | 愛用のレファレンス類 | 更新情報をチェックする
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