2012年09月25日

Word Power シリーズ



写真.JPG


大学時代、恩師の薦めで Norman Lewis, Word Power Made Easy(Pocket Books, 1991年)というボキャビルの本を使い徹底的に語彙増強をしました。

非常に効果的な単語集で、めきめき力がついたのを覚えています。

“HOW TO TALK ABOUT DOCTORS”(Sessions 4-6)の一節を例に引きます。


The dermatologist, whose specialty is dermatology, is so named from Greek derma, skin. Adjective: dermatological.

See the syllables derma in any English word and you will know there is some reference to skin−for example, a hypodermic needle penetrates under(Greek, hypos)the skin; the epidermis is the outermost layer of skin; a taxidermist, whose business is taxidermy, prepares, stuffs, and mounts the skins of animals; a pachyderm is an animal with an unusually thick skin, like an elephant, hippopotamus, or rhinoceros; and dermatitis is the general name for any skin inflammation, irritation, or infection.
(pp.61-2;斜字体は原文のママ)


もちろん、皮膚科医は skin doctor で通じるのですが、dermatologist というきちんとした言い方があります。

そしてこれを起点にして derm の付く英単語を芋蔓式に徹底的に仕込むわけです。

斜字体になっている全部の単語(語根)に練習問題が付いていますので、

繰り返しテストをすることにより、読者は同じ単語(語根)にいろいろなコンテクストで出会うことができるのです。

「そういえば大正薬品の皮膚薬にダマリンという水虫薬があったな」

などと想起しながら読み進め、文字通り、1頁読めば1頁分だけの力が付く感じがしたものでした。

これを半年ほどやったら、TIME 誌などを読んだときに知っている単語がまるで違ってくるのですね。

それは別人になった気分でした。


写真.JPG


同じ著者に、Instant Word Power(Signet, 1982年)があります。

最近その存在を知り、入手しました。

こちらは収録されている語彙のレベルはやや低く、

上智、慶應、早稲田などの難関私立大学から英検準1級くらいのレベルになっていますが、この本もまた、面白いのです。

Getting Started のコーナーでの説明(pp.1-5)からして「なるほどなるほど」と頷けます。

とは言っても、ものすごい秘策が書いてあるわけではなく、

1.Be motivated!
2.Hear and say!
3.Practice!
4.Play with the words!
5.Make errors and correct them!
6.See, say, and write the words!


など、

「語幹、接頭辞、接尾辞を知りましょう」

「五官を駆使しましょう」

「使ってみて間違って、それを訂正するなかで覚えましょう」

という、よく耳にする指南ばかりなのですが。

ただ、それがこの単語集を読み進めるなかで自然に行えるように設計されているというわけです。

できれば 1 session は何が何でも通してやってみて、余裕があれば1日に 2-3 sessions やってみましょう、とあります。

早速 Session 1 に取り組みました。


写真.JPG
(クリックすると拡大します)


この写真のような語彙増強系の本で面白くて夢中になったことはあまりないのですが、これはムキになります。

読んで、書いて、音読しているうちに、スパイラル式の訓練方式に巻き込まれていて、語彙がどんどん増えていく気がします。

各 session とも、まず


Picture a pedal−a gas pedal, a brake pedal, a bicycle pedal.

A pedal is operated by foot power.

Think of a pedestal−the base, or foot, of a column or statue.

Consider pedestrians−they get about on foot.



のように新出の語(語根)が示されたあと


1.Pedal, pedestrian, and pedestal have some relationship to what part of the body?
(foot)

2.You step on a pedal with your( a ). A pedestrian travels on( b ). A pedestral is the( c )of a statue or column.
(a,b,c:foot)

3.The syllable ped- in pedestrian, pedestral, and pedal comes from the Latin root ped-. Ped- means(   ).
(foot)

4.To drive a car, you press the gas( a )with your foot. To stop a car, you press the brake( b ).
(a,b:pedal)

5.A person who walks in the streets is a( a ). A statue rests on a( b ).
(a:pedestrian b:pedestal)

6.The root ped- means(   ).
(foot)


のように重要なところが穴埋め式で問われるのですが、難しくはありません。

このような語根や接頭辞、接尾辞の説明が繰り返し出てきます。

そして「また説明の繰り返し?」と思ったところで、新しい情報が1つ追加されます。


7.Human beings are bipeds. A biped has two(   ).
(feet)


でもって、その1つ追加された情報と少し前にやった情報とが交錯した問題が次々と出されるため、知識として整理され、記憶に残るのですね。


8.A squirrel gets around on four feet, an octopus needs eight, a snake manages without any. But you have two feet−you are a(   ).
(biped)

9.A biped has(   )feet.
(two)

10.The prefix bi- means(   ).
(two)


以降の sessions でも折に触れて復習できるように仕組まれています。

programed learning により、長い単語を覚えるのが楽しくなる本です。


(追記)

Instant Word Power(p.@)に次の一節があります。

THERE IS NO WEAPON AS POWERFUL AS A RICH AND DYNAMIC VOCABULARY

Scientific surveys have shown that academic, social and professional advancement are directly linked to the scope and effectiveness of your vocabulary.


なお、Word Power Made Easy(pp.17-8)ではこの辺の事情が詳述されています。


posted by 石崎 陽一 at 10:27 | Comment(0) | 本の紹介 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
ページトップへ戻る