2012年09月13日

日本語の“活用”と英語の連結母音 -o-


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安藤貞雄『英語の論理・日本語の論理−対照言語学的研究』(大修館書店、1986年)を読み返していて興味深い記述に出会いました。

「日本語の特質」と題する第1章から引用します。


私見では、動詞・形容詞の語尾変化は、後続する語との“切れ続き”を示すために付加される接尾詞と見るべきものではないかと思われる。つまり、philosophy の -o- のような“派生語尾”と同類と考えられる。(p.27)


なお、英語において、-o- は複合語をつくるときの連結母音として働きます。

technocracy, technology, speedometer のように、-cracy, -logy などギリシャ系の語の派生語に(時には語源に無関係で)用いられます。

『上掲書』は英語と対照した際に際立つ日本語の姿を浮き彫りにし、さらに踏み込んで日本文化の本質にまで及びます。

上記のような創見も散見されます。

同書が知的興奮を誘う書であることを再確認した次第です。


(追記)

連結母音に関する記述は『リーダーズ英和辞典』(研究社、1999年)の‘-o-’の項に依拠しています。


posted by 石崎 陽一 at 22:26 | Comment(0) | 興味をもったこと | 更新情報をチェックする
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