2012年07月27日

英語のアルファベットの呼び方が変わった原因


P4204896.JPG


『特製版 英文法シリーズ 第一集』(研究社、1959年、pp.53-4)より備忘のために書き留めておきます。(漢字は新字体に改めてあります。)


大母音推移はアルファベットの呼び方をもかえた。a を[ei]と呼ぶのは英語のみで、大陸の殆どどの国でも[a(ː)]と呼ぶ。e を[e(ː)]と呼ばずに[i(ː)]と呼び、i を[i(ː)]と呼ばずに[ai]と呼ぶのも英語だけである。


(追記1)

vowel shift(母音推移)について、『研究社英語学辞典』(研究社、1940年、p.1071)より備忘のために書き留めておきます。(漢字は新字体に、仮名は現代仮名遣いに改めてあります。)

ある言語の歴史的過程に於いて母音が他の母音に変化することをいう。(中略)英語の母音推移の中、ME の長母音の調音位置が ModE 初期以後次第に狭い母音(close vowel)の方向(母音図表では上の方向)に移り、遂に或るものは二重母音化したことを、特に“The Great Vowel Shift”と呼ぶことがある。

(追記2)

上記引用における略語に関して『大修館英語学事典』(大修館書店、1983年)や『研究社英語学辞典』(研究社、1940年)、『新英文法辞典』(三省堂、1965年)などを参照しつつ簡単なコメントを以下に付しておきます。

ME:中英語。Middle Englishの略。1100年頃から1500年頃までの英語を指します。

Mod E:近代英語。Modern Englishの略。1500年頃以後の英語を指します。ちなみに、特に20世紀以降の英語を指す場合にはPE(Present-day English)を、さらに最近の英語を指す場合にはContemporary Englishをそれぞれ使います。


posted by 石崎 陽一 at 22:19 | Comment(2) | 英語史的な説明 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
英語のスペリングと発音のギャップは生徒達も困っていますね。つい先日まで行なっていた「リスニング」の進学講座でちょうどこの話をしたところです。生徒達も「ほおー」という顔をしておりました。
説明が少しつくだけで感じ方や印象が変わるものですね。こちらももっと勉強しなくてはと思います。
Posted by matsuzaki at 2012年07月28日 07:57
matsuzakiさま。発音と綴字の関係は実に悩ましいものがあります。が、大学受験レベルでは不規則の中にも規則性が見いだせるものが結構あり、ある程度生徒の頭の中のデータベースが出来上がった頃合いを見計らって話してやると効果的ですよね。

>説明が少しつくだけで感じ方や印象が変わるものですね。

同感です。例えば my apologies などの強意複数についても、文法の受け売りをしても生徒は実感が湧きませんが、「ごめん、ごめん、ごめん」と何回も言われた方が気持ちは伝わりますよね、とひと言添えるだけで生徒の顔が上がりますもんね。「料理人」としての腕の見せ所、といったところでしょうか。本当、日々精進だと痛感してます。コメント多謝ですm(_ _)m
Posted by 石崎 陽一 at 2012年07月28日 08:40
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