2012年07月26日

シェイクスピアと聖書の英語


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Penguin Books から Pelican 叢書の一冊として出ている Simeon Potter, Our language(1950)の54ページより引用します。(下線は引用者による。)


That acute and incisive critic George Saintsbury, who was not given to exaggerate, spoke well when he declared (in his History of Elizabethan Literture) that ... The plays of Shakespeare and the English Bible are, and ever will be, the twin monuments not merely of their own period, but of the perfection of English,....


翻訳を吉松勉訳註『S・ポッター英語学概論』(千城、1973年、p.53)より引きます。(下線は引用者による。)


あの鋭敏な批評家のジョージ・セインツベリは誇大に物を言う人ではなかったが、(彼の『エリザベス朝文学史』の中で)…シェイクスピアの戯曲と英語の聖書は、現在も、また将来も長く、それぞれ、その書かれた時代の記念碑であるばかりでなく、完成された英語の姿の一対の記念碑であり…といみじくも断言している。


なお、George Saintsbury(1845-1933)はイギリスの文学史家、文芸批評家。History of Elizabethan Literature は1887年に出版されています。


(追記)

中島文雄『英語:文法と鑑賞』(開文社、1951年、p.134)より備忘のため書き留めておきます。(漢字は新字体に改めてあります。)

聖書の Authorized Version は翻訳ものでありながら、英語国民の間では Shakespeare と並んで国民文学の二大金字塔となっている。

また、英訳聖書の語彙と文体について『上掲書』(p.109)では

比較的小さな語彙からなり素朴な語を使用している。従って文章は古風ではあるが平明で英語散文の模範となっている。John Bunyan は学問のない男であったが深く聖書に傾倒し、率直簡明な文章を書いた。

と述べられています。


posted by 石崎 陽一 at 11:10 | Comment(0) | 英語史的な説明 | 更新情報をチェックする
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