2012年07月20日

初めて恋を知った悲しみ


写真.JPG


思い出の一冊に、『100万回生きたねこ』という本があります。

作・絵ともに佐野洋子さんの手になる絵本です。


100万年も しなない ねこが いました。100万回も しんで、100万回も 生きたのです。りっぱな とらねこでした。100万人の 人が、その ねこを かわいがり、100万人の 人が、その ねこが しんだ とき なきました。なこは、1回も なきませんでした


という書き出しで始まるこのお話の中で、猫は、ある時は王様の、またある時は船乗りの猫になったりするのですが、その誰をも愛さず、ついには野良猫になります。

ひたすら自分を愛し、他を愛することを知らなかったこの猫が、ある日、自分に全く見向きもしない白い猫に恋をします。

そして子供ができ、幸せに暮らすのですが、相手はただの猫ですから、やがて死に至ります。

そのとき、100万回生きた猫は初めて泣いて、100万回泣いて、白い猫の横で静かに動かなくなる。


ねこは もう、けっして 生きかえりませんでした


で、この物語は終わります。

今回は子供たちのリクエストでこのお話の読み聞かせをしたのですけれども、やはり、白猫との出会いの辺りから涙腺を刺激され、最後は涙を禁じ得ませんでした。


posted by 石崎 陽一 at 02:39 | Comment(0) | 本の紹介 | 更新情報をチェックする
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