2011年07月03日

ことばへの興味を育む


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かねてより語源を用いた語彙指導を授業に織り交ぜています。

長文や文法の例文に出てきた単語の語源や同語源の単語についてうまく話をすれば授業にアクセントをつけることができるからです。


例えば、salt, salary, salad, sauce は同語源で、ラテン語で「塩」を意味する sāl と同根です。

この語源から

「給料」とは元来ローマの兵士がもらっていた塩を買うためのお金のことであるとか、

「サラダ」の原型は野菜に塩をふったものである、すなわち最初のドレッシングは塩だったとか、

「ソース」は今はウスターソースなどいろいろありますが、最初のソースつまり調味料は塩であったことなどがわかるわけで、面白い。


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そして、サラダの語源が塩であると言うついでに、

お煎餅の「サラダ味」といっても別に野菜の味がするのでもドレッシングの味がするのでもなく「塩味」のことですね

などと付け加えますと生徒はぐっと興味深そうな顔をするわけです。

「こういうことをもっと知りたい人は岩波文庫で出ている『英語のロマンス』などを読んでみるといいですよ」

といって何冊か語源物語的な書物を紹介すると、まぁ2クラスで数名は実際に読み出す人が出てきます。

「自分である単語の語源を調べるにはどうしたらいいですか」

という生徒には、

「最近の学習英和辞典にはそれなりに詳しめの語源説明が載せてあるものが多いですが『スタンダード英語語源辞典』(大修館書店)など重宝ですよ」

と情報提供。

「少し値は張りますが君なら十分元は取れると思いますよ」

と言い添えますと実際次の授業から持参する生徒も出てきます。

このように、語源物語的な話は授業の小道具として有効です。

もちろん必ずしも全員にヒットするわけではありませんが^^;


(追記)

Please pass (me) the salt.  

というフレーズがありますが、食卓で手の届かないとき腰を浮かせたりして取るのは失礼なのでこう言うのですね。『アンカーコズミカ英和辞典』(学習研究社、2008年、p.1688)より紹介しました。

posted by 石崎 陽一 at 03:01 | Comment(0) | 語源の話 | 更新情報をチェックする
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