2010年09月09日

倍数表現の用例


DSCN0425s.jpg


ご存じのように、as 〜 as とtwice, three timesなどの倍数詞を使って倍数を表すことができます。

中原道喜『新マスター英文法』(聖文新社、2008年、269ページ)に挙げられている例文を引用します。

He has twice as many books as I have.(彼は私の2倍本を持っている)
  
また、これと同じ内容を、形状や重量を表す語を用いて

He has twice the number of my books.

のように言うこともできます。

とかく無味乾燥になりがちなこの手の倍数表現について、授業で使えそうな例文が目に止まりましたので

この機会に記録しておきたいと思います。


以下は2010年8月21日付の英文紙デイリーヨミウリからの抜粋ですが、下線部が当該の倍数表現です。(下線はすべて現筆者によるものです。)

Beefing up bites: Soft chow weakens modern jaws

と題するこの記事は、

タイトルからして食べ物や噛むという行為の縁語が多用されていて楽しい見出しになっています。

この記事は

Hectic modern lives have led to a boom in soft, easily prepared food that can be wolfed down in an instant. These meals may be convenient, but they also may weaken our power to chew.

という書き出しで始まり、すぐに

... they [=these meals] also may weaken our power to chew.

という陳述の証拠固めに入ります。

調査の概略が次のように述べられたあと

Shigeru Saito, head of the Nationwide Shokuiku Practice Society and the former head of Japanese Society for Mastication Science and Health Promotion, studied chewing frequencies and meal times throughout history by recreating meals from different periods.

調査結果が挙げられ

He found that modern people chew an average of 620 times in 11 minutes for a meal of hamburger steak and spaghetti. However, a meal from the Yayoi period (about 300 B.C. to A.D. 300) that included steamed brown glutinous rice and walnuts required more than six times the number of chews and about five times as long to finish as modern meals. Even a meal from just before World War II required double the number of chews and twice the time.

以下の結論が引き出されます。

"If the bite isn't intentionally developed from childhood, a person's jaw won't develop properly and they might end up with an abnormal bite or arthritis of the
jaw," Saito said.


そしてこの記事ではその対応策として

To deal with the problem, an increasing number of schools have started programs to develop children's bites as part of dietary education.

という事実を紹介し、その具体例を

At Takagi No.2 Primary School in Takagimura, Nagano Prefecture, children have been wearing sensors on their jaws to count how many times they chew during lunch since the spring of 2008. At first, many children finished eating within 10 minutes and only chewed 600-700 times, but most now take about double the time and twice the number of chews.

のように挙げています。


DSCN0392s.jpg


活きた表現として学習者に紹介したい例文です。


posted by 石崎 陽一 at 21:48 | Comment(2) | 例文バンク | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、以前から木村達哉先生のブログの中に石崎先生のお名前を度々発見し、うちの子供の通う都立高にこんなに熱心な先生がいらっしゃることを知りとても嬉しく思っていました。

今回は、木村先生もベタほめでしたね。私もVIEW21の記事を読ませていただきましたが、先生の一生懸命さが伝わり、ますます尊敬の念です。

32期の上の子は授業でも先生にお世話になったようですが、35期の下の子はまだ、ご縁がないようなのでこれから石崎先生に指導していただける機会があることを熱望しています。

石崎先生がブログを始めたことを知り、ちょっと場違いかとは思いましたが応援の意味もこめてコメントさせていただきました。
私自身、英語には興味があるので、専門分野の記事もおもしろかったです。(理解は・・・?ですが)
公私共にお忙しいと思いますので、ブログの更新もあまり無理をなされずに永く続けていただければと思います。
また、時々訪問させていただきますね。
Posted by acharin at 2010年09月12日 17:14
acharinさま

コメント深謝ですm(_ _)m

軸はぶれずに毎日バージョンアップし続ける
身でありたいと思っています。

今後ともご支援のほど
よろしくお願い申し上げます!
Posted by 石崎 陽一 at 2010年09月13日 15:37
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