2018年04月01日

「外科医」を表す二重語(doublet)


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『英語語源辞典』(p.1384)でたまたま、

「外科医」を意味する surgeon[sə'ːrdɜən]が、古語で「外科医」を意味する chirurgeon[kairə'ːrdɜən]と二重語(doublet)だ

と知り意外に感じました。

綴りも発音もまったく異なるからです。

(二重語とは、同じ語源の言葉が異なった経路を経て英語になった一組の言葉(あるいはその組の一語)を指して言う語です。)

興味をもち調べてみました。まとめておきたいと思います。

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posted by 石崎 陽一 at 14:45 | Comment(0) | 語源の話 | 更新情報をチェックする

2018年01月30日

大学での講義終わる


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先日、無事に今年度も上智大学での講義をすべて終えました。

現在は成績をぼちぼちつけ始めています。


3年前より高校教育を一歩「外」から眺めるという何とも貴重な経験をさせていただいてます。

私自身、自分のやってきたことを振り返り、これまで気が付かなかった視点に気が付いたことが少なからずありました。

「教えるとは学ぶこと」というのはよく言ったものですねぇ…。

教える前提に立つと意識が変わると改めて実感しました。

受講生から直接・間接に教わることが多かったです。

それらを日常の教育に活かしていければと思います。


最終回に総括のコメントを受講生に書いてもらいました。

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posted by 石崎 陽一 at 19:02 | Comment(0) | 近況報告・雑感 | 更新情報をチェックする

2018年01月03日

アメリカのアマゾンで購入した電子書籍を日本のキンドルで読めるようにするには?


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アメリカのアマゾンで電子書籍を購入しました。

日本のキンドルで読めるようにするにはどうすればよいか、備忘のためまとめておきます。

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posted by 石崎 陽一 at 12:01 | Comment(0) | 近況報告・雑感 | 更新情報をチェックする

2018年01月01日

年賀のご挨拶


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昨年も拙ブログをご愛顧いただきありがとうございました

公私ともに年中無休

変わらず元気に愚直にやって参ります


本年も何卒よろしくお願い申し上げます




平成三十年 元旦

(追記)

私は、英語教師として、世の中のお役に立っていきます。そして、社会に恩返しします。
 
もちろん第一は勤務校での授業ですが、

母校である上智大学での次世代育成、また、現職教員の研修など、自分のやってきたことをお伝えすることで、

今後の英語教育に関わっていきたいと考えています。


posted by 石崎 陽一 at 00:00 | Comment(0) | 近況報告・雑感 | 更新情報をチェックする

2017年12月31日

年末のご挨拶


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本年も残りわずかですね。

ブログ更新は本日で最後となります。


やはり教員のほうこそ怖れないで
前進しなければいけませんね。本当にそう思います。
難関などありません。あるのは恐れだけですけれども、
だけど失敗してもリトライできるのですから、
まずはトライする姿勢ではないかと思っております。



数年前にいただいた木村達哉先生からのことばを噛みしめながら引き続き精進していきたいと思います。

ブログをお読みの皆さま、今年も1年、ありがとうございました。

よいお年をお迎えください。


来年もよろしくお願いいたします。


(追記)

2月17日付のブログ記事から引かせていただきます。

もしかしたら2008年2月16日が英語教育界における新しい歴史の始まりになるのかもしれんなと思いながら、ワクワクしている木村です。
今後、より大きいムーブメントに発展させていければいいなと思っています。
でもこれからどんなに大きくなっても、昨日の約6時間半はきっと忘れない。
自分に与えられたミッションかなと思って、続けていきたいと思っております。


来年の2月16日で木村先生と出会って10年を迎えます。この10年後を見据えてこれまでやってきました。

当時の木村先生の年齢に近づいてもいます。次の10年に向けて新たな目標を立て、また愚直に歩んでいこうと思います。


posted by 石崎 陽一 at 09:50 | Comment(0) | 近況報告・雑感 | 更新情報をチェックする

2017年12月17日

サンスクリット語と日本語、英語の意外な関係


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サンスクリット語とは?


サンスクリット語は古代インドで用いられた文章語です。

古代文明の発祥地として高い文化を享受していたインドは、殷文明を誇った中国の民族と昔から通商などを通じての交流がありました。

仏教もまたインドから中国に伝えられたものです。

したがって、中国語にはサンスクリット語の外来語が豊富にみられます。

日本語とサンスクリット語の関係は?


サンスクリット語は、日本では梵語と呼ばれることが多く、大体は中国を経由して日本語に入っています。

仏教関係の言葉が圧倒的に多いです。

日本語に入ったサンスクリット語の例は?


ここでは主として今でもよく使われている梵語起源の日本語を挙げましょう。

難読と思われる語には読み仮名を添えます。


閼伽、阿闍梨(アジャリ)、痘痕(アバタ)、阿弥陀、韋駄天、優曇華(ウドンゲ)、盂蘭盆、閻魔、和尚、伽藍、瓦、袈裟、金毘羅(コンピラ)、三昧、支那、釈迦、娑婆、舎利、刹那、禅、卒塔婆、荼毘(ダビ)、陀羅尼(ダラニ)、達磨、塔、奈落、涅槃(ネハン)、鉢、般若、仏陀、菩薩、菩提、曼荼羅、夜叉(ヤシャ)などなど


中には日常用語として使われているものもあり、仏教文化がどれだけ国民の各層にしみこんだかを物語っているものと考えられます。

サンスクリット語と現代英語との関係は?


実は、寺や僧に金品を寄付する人を指す「檀那、旦那」もサンスクリット語に由来すると言います。

「檀那、旦那」という日本語は、もとを正せば、「布施」を表す dāna(原義は「与えること」)から来ているとのこと。

ところが、中国や日本では、「檀那、旦那」というと、「布施を与える人、施主、仏教の後援者」を指す言葉になりました。

(ちなみに、「布施をする人」を意味するサンスクリット語は dāna-pati です。pati は「主」を表します。)

そして、この dāna(与えること)はさらに「与える」を表す語根 dā にさかのぼります。

この語根 dā からは現代英語の donate(寄付する、寄贈する), donor(臓器提供者)などが生まれています。

公共の機関などに金品を「与える」のを donate と、臓器を「与える」人を donor と、英語では呼び慣わすに至っているわけですね。

また、文法用語の dative(与格)や、綴りは少し異なりますが「寄付する」の意の endow [indau] も同根です。


(追記1)

横井忠男『外来語と外国語』(現代ジャーナリズム出版会、1973年、p.10)より引いておきます。

梵語すなわちサンスクリットは、東洋系の言葉のように思われがちですが、実施兄は、ギリシャ語・ラテン語や大部分の近代ヨーロッパ語と同じく、印欧語族の一派に属し、比較言語学上非常に重要な位置を占めています。


(追記2)

新村出『外来語の話』(教育出版、1976年、p.67)より引いておきます。

漢訳仏経を経て日本に入ってきた印度の古語が非常に多いことは、今さら言う必要もないくらいで、その数量は、おびただしきに上り、その性質も、極めて重要な価値を持っているものが多いのである。(中略)梵語の「梵」というのも、これは印度全般の名称のように使われてきているが、実は「婆羅門」すなわち Brāhman を音訳したものであって、印度の婆羅門種族のみを指したものであった。それを「梵天」などと称して尊称としていたから、本来はそういう狭い意味であったものが、広く古代印度の敬称のように発展してしまったのである。


(追記3)

その他、本記事を執筆するのに以下の文献を参照しました。

中村元 編『仏教語源散策』
(東書選書、1977年、pp.193-4)

田中建彦『外来語とは何か』
(鳥影社、2002年、pp.162-4)

新村出『外来語の話』
(教育出版、1976年、pp.72-3)

楳垣実『日本外来語の研究』
(研究社、1963年、pp.42, 45)


(追記4)

関連記事はこちら。

東西の類似


posted by 石崎 陽一 at 16:26 | Comment(0) | 語源の話 | 更新情報をチェックする

主な取材履歴・著書・講演実績等(随時更新)




備忘のために主な取材履歴・著書・講演実績等を記しておきます。以下の青字をクリックすると関連記事にジャンプします。



2018年5月
編集委員を務めた文部科学省 高等学校検定教科書 FLEX English Communication V(増進堂)の刊行

(Lesson 7 Lessons from History of Easter Island − Mistakes We Should Not Repeat の本文を執筆。なお、本教科書はマーク・ピーターセン先生がすべての英文を監修)


2018年4月
『GCD英語通信』(2018年4月号 [No.61])へ佐藤誠司『英文法、何を重点的に教えるか』(大修館書店、2017年)に関する書評掲載


2018年3月
一般財団法人沖縄県私学教育振興会主催「平成29年度研修事業 英語教員指導力向上対策事業研修会(第2回)」にて「英語での表現力を鍛える、高校での授業実践例」と題する講演を沖縄県の私学の先生方約30名を前に那覇にて実施


2017年12月
株式会社アルク主催「生徒の英語4技能を高める教材活用セミナー(大阪)」にて「4技能型入試で結果を出すための 具体的活動とその指導展開 〜『ユメブン1』を用いた授業実践例を中心に〜」と題する講演を国公立校・私立校の先生方約100名を前に大阪にて実施


2017年12月
株式会社アルク主催「生徒の英語4技能を高める教材活用セミナー(名古屋)」にて「4技能型入試で結果を出すための具体的活動とその指導展開〜『ユメブン1』を用いた授業実践例を中心に〜」と題する講演を国公立校・私立校の先生方約60名を前に名古屋にて実施


2017年11月
株式会社アルク主催「生徒の英語4技能を高める教材活用セミナー(札幌)」にて「4技能型入試で結果を出すための具体的活動とその指導展開〜『ユメブン1』を用いた授業実践例を中心に〜」と題する講演を国公立校・私立校の先生方約50名を前に札幌にて実施


2017年7月
株式会社アルク主催「第67回 英語の先生応援セミナー[高松]」にて「表現するための英文法を体得させる指導方法〜『ユメブン1』を用いた「英語表現」の授業実践例〜」と題する講演を国公立校・私立校の先生方、大学の先生約40名を前に香川にて実施


2016年5月
編集委員を務めた文部科学省 高等学校検定教科書 FLEX English Communication U(増進堂)の刊行

(Lesson 4 2100; A World with, or without, Sea Turtles? の本文を執筆。なお、本教科書はマーク・ピーターセン先生がすべての英文を監修)


2017年5月
株式会社アルク主催「第62回 英語の先生応援セミナー[名古屋]」にて「表現するための英文法を体得させる指導方法〜『ユメブン1』を用いた「英語表現」の授業実践例〜」と題する講演を国公立校・私立校の先生方約80名を前に名古屋にて実施


2017年3月
『英語教育』(大修館書店;2017年4月号)へ堀田隆一『英語の「なぜ?」に答える はじめての英語史』(研究社、2016年)に関する書評掲載


2016年12月
株式会社アルク主催「教材活用セミナー」にて「生徒の英語4技能を高めるための効果的指導方法 −『ユメブン1』を用いた授業実践例」と題する講演を国公立校・私立校の先生方約20名を前に富山にて実施


2016年12月
『英語教育』(大修館書店;2017年1月号)へ「学習・指導における英文法の威力」と題する記事(リレー連載「英文法の魅力と魔力」第4回)掲載


2016年11月
株式会社アルク主催「教材活用セミナー」にて「生徒の英語4技能を高めるための効果的指導方法 −『ユメブン1』を用いた授業実践例」と題する講演を国公立校・私立校の先生方約40名を前に札幌にて実施


2016年9月
『英語の先生応援マガジン』(アルク;2016年秋号)に「コミュニケーションを支える英文法指導のデザイン」と題する巻頭インタビュー記事の掲載


2016年9月
株式会社アルク主催「第46回 授業力UPゼミ コミュニケーション英語も英語表現も4技能統合型で展開する!」にて「アウトプットのための英文法を体得させる「英語表現」の指導」と題する講演を国公立校・私立校の先生方約50名を前に東京にて実施(受講者の方のご感想はこちらをクリック


2016年5月
編集委員を務めた文部科学省 高等学校検定教科書 FLEX English Communication I(増進堂)の刊行

(Lesson 4 Malala: Fighting for Women's Rights の本文を執筆。また、Lesson 9 Biomimicry − Inspired by Nature の本文を他の編集委員と2名で共同執筆。なお、本教科書はマーク・ピーターセン先生がすべての英文を監修)


2016年5月
株式会社アルク主催「第53回英語の先生応援セミナー 基礎定着を図るための効果的な指導方法と指導展開」にて「表現するための英文法を体得させる指導方法〜『ユメブン1』を用いた「英語表現」の授業実践例〜」と題する講演を国公立校・私立校の先生方約140名を前に大阪にて実施(受講者の方のご感想はこちらをクリック


2015年12月
一般社団法人福岡県私学教育振興会 主催「平成27年度英語教員指導力向上対策事業研修会」にて「高校1年生への文法指導の工夫」と題する講演を福岡県および沖縄県の私学の先生方約60名を前に博多にて実施


2015年8月
『英語教育』(大修館書店;2015年9月号)へ「essay writing の指導で生徒の学習意欲を高めるフィードバックの実践」と題する記事掲載


2014年8月
『英語教育』(大修館書店;2014年9月号)へ「英語史の知識から『なぜ?』に答える:生徒からの英語質問箱」と題する記事掲載


2014年6月
『Argument 研究と指導』(旺文社;2014年第1号(春号))へ「和文英訳の指導法」と題する記事掲載


2014年5月
『CHART NETWORK』(数研出版;73号)へ「語形成に注目させる語彙指導について」と題する小論掲載


2014年4月
NHKラジオテキスト『攻略!英語リスニング』において「英文法道具箱」と題する連載コラム執筆開始(2017年度に番組放送が終了するまで3年間継続)


2014年3月
朝日新聞夕刊(17日付)の「英会話、試験官はタブレット 英語話す力 測る試み」と題する記事(17面)へ取材協力

編集協力を行った文部科学省 高等学校検定教科書 MAINSTREAM English Communication V Strategic Reading Focus Advanced(増進堂)の刊行

編集協力を行った文部科学省 高等学校検定教科書 NEW STREAM English Communication V Strategic Reading Focus Standard(増進堂)の刊行


2013年3月
旺文社・大学受験パスナビと神田外語グループのコラボレーションサイト「英語のチカラ for Teachers」内にある『先生 熱血 Voice!』のコーナー(vol.19)へ「気づき × 英語 生徒に考えさせ、生徒と共に作る授業」と題する記事掲載


2012年6月
『Argument 研究と指導』(旺文社;2012年第1号(春号))に「伝えよう〜ユメの授業に向かって〜」と題する特別座談会記事掲載


2011年12月
『夢をかなえる英文法 ユメブン1』(共著、アルク)を出版


2011年10月
『CHART NETWORK』(数研出版;65号)へ「語源を用いた語彙指導の実践報告」と題する小論掲載


2010年10月
アルクのウェブサイト「英語の先生応援団」へ「アルク高校教材編集部レポートVol.44」と題する記事掲載


2010年9月
『VIEW21』高校版(ベネッセ)の「30代教師の『転』んでも『起』きる!」と題する頁にインタビュー記事掲載


2009年4月
『東大英語リスニングBASIC』(アルク)へ「将来に向けて何をすればよいのかではなく、自分は何がしたいのかを追求しよう」と題するコラム掲載


2008年8月
『夢をかなえる英単語 ユメタン1』(アルク)の「先生の語彙学習法」と題する頁へコラム掲載


2007年6月
読売新聞(29日付)の「携帯ゲーム機 授業に活用」と題する記事(27面)へ取材協力


2006年10月
東京都高等学校特別活動研究協議会(HR活動研究部)第2回 2部合同研究協議会にて文化祭指導に関する実践発表


posted by 石崎 陽一 at 15:30 | Comment(0) | 取材履歴・著書等 | 更新情報をチェックする

2017年11月05日

冗語的な as の用法について


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2013年に行われた大阪医科大学の入学試験(英語)に次の一節があります。


Right from an early age, even before they can talk, people find that helping others is inherently rewarding, and they learn to be sensitive to who is helpful and who is not. Regions of the brain activated by helping are the same as those activated when people process other pleasurable rewards.

Anyone who assumes that babies are just little egoists who enter the world needing to be socialized so that they can learn to care about others is overlooking other tendencies as species-typical. Humans are born predisposed to care how they relate to others.



読者の方から下線部の構造についてご質問をいただきました。

以下に私なりの説明を記したいと思います。


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posted by 石崎 陽一 at 15:07 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年11月03日

The time will come soon when か The time will soon come when か


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(クリックすると拡大します)


posted by 石崎 陽一 at 00:17 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする

2017年09月12日

場面に合った構文の選択を


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いわゆる There is 構文は、聞き手に見えているものを指して使うことはできません。


例を挙げますと、木の上の鳥が、話し手には見え、聞き手には見えていないとき、話し手は


There is a bird in the tree.


と言うことができます。


しかし、会話する2人が鳥かごの鳥を見ながら話すとき、


There is a bird in the cage.


とは言えません。


たとえば、こうしたことを知らずに、聴衆に見えている図表を前に There is 構文を使ったらどうなるでしょうか。

発表の内容を理解してもらう以前に、英語のミスで信用を失う可能性すらあるのですね。


指導者としては、場面に合った構文の選択ができるよう、学習者に伝えていく心がけが大切だと思われます。


(追記1)

関連記事はこちら。

提示の there 構文


(追記2)

Google Books Ngram Viewer を用いることで、数百年前から今日までの書籍に現れる単語(2語以上ならそのフレーズ)の流行り廃りを時系列の折れ線グラフで見ることができます。

(関連記事はこちらをクリック。)

bird in the tree / on the tree の2つの言い方を Google Books Ngram Viewer にかけてみた結果が次の画面です。


bird_in_the_tree_bird_vs_bird_on_the_tree.JPG
(クリックすると拡大します。)



posted by 石崎 陽一 at 19:43 | Comment(0) | 文法・語法ノート | 更新情報をチェックする
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